FCの仕組みとは。
店や条件によって異なるが、一般に加盟店のオーナーは店舗・駐車場の地代、建物建設費、内装、看板、機械・設備といった「初期費用」を用意し、借地代、警備費、看板・商標使用料、運営委託費、変動経費(電気、ガス、水道、洗剤等)を毎月支払いながら経営することになる。
これ以外にも、売り上げに対して20%程度の運営委託費(ロイヤルティ)や、機器のリース料などもかかる。

そうした中、創業時から多店舗展開を計画し、FCの仕組みを使って急拡大しているのはコインランドリー大手・WASHハウス(宮崎県)だ。
児玉康孝代表取締役社長は「大量出店を狙うなら、本部の財務体質強化のためにFCは欠かせない」といいます。

なぜなら、コインランドリーは1店舗の売り上げの60~70%が機械や設備の減価償却費になるため、キャッシュフローが回っていても赤字になり、金融機関の融資を受けづらくなる。
したがって、自ら出店・経営する「直営店型」で多店舗展開することは容易ではない。
そこでFCの仕組みを活用し、機械や建物にかかる費用はFCオーナーに負担してもらうことで、FC本部(WASHハウス)のバランスシートからオフバランス化し、財務負担を軽減するというわけだ。