おはようございます。モウリです。
僕はよく街中を散歩するのが好きなのですが。
ここ最近のコロナの影響か空き物件が目立つようになってきた。
東京都内でも立地条件にも関わらず空き物件が多く見受けられる。
そこでふと「カフェ作るのにいくら必要なんやろ?」と。
現在はまだカフェを作る予定はありませんが、今後のもしもの為に調べました。
そこで本日は。
- カフェ開業資金っていくらかかるの?
- カフェ開業に必要な資格ってあるの?
- 開業資金ってどこで融資を受けれる?
などなどこれからカフェ作ってみたいな!って思う人には必見の内容です。
もちろんカフェ以外にも飲食店や実店舗経営を考えている人にも参考になると思いますので。
是非最後までご覧頂ければと思います。
カフェ開業するのにいくらかかるの?
- 独立型店舗
- 自宅型店舗
- 移動型店舗
独立型店舗はいわゆる物件を借りて一から作るやり方です。
自宅型店舗は、自宅を改装してカフェにするやり方。
移動型店舗は、キッチンカーなどを使用してカフェをするやり方です。
今回のお話は、独立型店舗をメインとしてお話しして行きます。
小さなカフェの開業資金はいくら必要?
色々と調べた結果、ミニマムだと100万円でも作る事は可能です。
ただしそこから借り入れを入れて合計で500万円位にするイメージですが。
一般的には、1000万円くらいはかかると見た方が良いです。
ではその内訳を見て行きましょう♩
項目 | 金額 | 備考 |
前家賃 | 120万円 | 10坪/坪単価2万の物件/20万円×6カ月分 |
敷金 | 40万円 | 2カ月分 |
礼金 | 80万円 | 4カ月分 |
仲介手数料 | 20万円 | 1カ月分 |
内装工事費 | 300万円 | スケルトン物件/業者委託/坪単価30万円 |
設備費用 | 250万円 | エスプレッソマシン/暖房機器/製氷機/冷蔵庫/シンク/オーブンなど |
備品費用 | 50万円 | テーブル×4/椅子×16/POSレジ/食器など |
広告宣伝費 | 20万円 | 看板/チラシ/HP作成費用など |
雑費 | 30万円 | 交通費/包装資材などの消耗品/申請費用など |
運転資金 | 240万円 | 仕入れ費用を含め、家賃12カ月分 |
合計 | 1150万円 |
ここから1つ1つ掘り下げて行きます。
カフェを開業する場合、家賃は大体売り上げの10%程度と考えておくと良いと言われております。
東京都でカフェを開業する場合、1坪単価2万円で計算すると前家賃や敷金礼金、仲介手数料などを込みで大体300万円弱かかることになります 。
さらにその他火災保険などに加入する場合、これにプラスして年間1.5万円ほどかかることを想定しておくといいと思います。
内装費ですが、今回スケルトン物件にしております。
コンクリート打ちっぱなし物件など、なにも手が加えられていない物件です。
制約なく作りたいように内装を作れる反面、ゼロから作り上げる必要があるため、コストがかかります。
自由度が高いのでとても魅力的に見えますが、コストを抑えたい方にはおすすめできません。
前の店舗オーナーから店舗の中身をそのまま引き継げる物件です。
内装にこだわりがなければ、内装工事を特にしないでカフェを開業することができます。
ただし、内装や設備を買い取るための費用(造作譲渡費)を前オーナーに支払う必要があります。
もともと飲食店をやっていた物件で、すでに前のオーナーとの契約は終了している物件です。残置物件もまとめて居抜き物件と呼ぶ場合もありますが、居抜き物件との大きな違いは造作譲渡費がかからない点です。
居抜き物件のように、設備が綺麗な状態で残っているわけではないことが多いですが、飲食店に必要な設備工事などはすでに完了しています。
そのため、費用を抑えて自分が描くコンセプトで内装を作り上げることができます。
大体必要な調理器具などの備品を一覧にすると以下の通りになります。
ちなみにこれらは低めに見積もってありますので、こだわる場合はもう少し高めにみておくと良いでしょう。
- 厨房機器:10坪程度で約120万円
- エスプレッソマシン:10万円
- オーブン付きガスレンジ:10万円
- 電気フライヤー:10万円
- 冷凍冷蔵庫:25万円
- 製氷機:15万円
- 食器洗浄器:20万円
- 作業台:10万円
- シンク:3万円
- テーブル・椅子:28万円
- POSレジ:10万円
- 食器など:10万円
これらを合計すると300万円程度の金額になることが分かります。
そのため余裕をもって資金を多めに用意しておくと、問題なく備品を揃えることができるでしょう。
次に仕入れにかかる費用を紹介します。
もちろん入手ルートにもよりますが、コーヒーの原価率は大体10%が目安です。
一杯500円のコーヒーであれば、原価は50円程度ということになります。
メニューの開発中にも仕入れ費用はかかりますので、売り上げが上がらない時期の費用についても考えておくようにしましょう。
ある程度の完成度のメニューができたら、開業をして資金を回収しながら商品開発を進めていくということも視野に入れて活動していくと良いでしょう。
これらの商品開発費以外にも、カフェ経営に役立つ資格の取得などの雑費がかかってくることも計算に入れましょう。
物件取得の抑え方について
物件に関しては大きいな部分ですから、なるべくコストを抑えたいところです。
そこで物件取得を抑える方法について大きく3つお伝えいたします。
- 交渉
- フリーレント
- 相見積もり
順番に解説して行きます。
交渉
交渉はシンプルに大家さんと交渉をする事です。
家賃が減額できると初期コストも落とせますし、以後の経営の負担もかなり減ります。
大家さんと直接あって交渉するのも良いですが。
確実なのは、仲介してくれる不動産会社に間に入ってもらうことをおすすめします。
直接会って交渉する場合、大家さんに嫌われると後々の営業に響きます。
1クッション挟んでおくと、トラブルを避ける事もできますし。
何かあった時に、不動産会社が間にいるので安心です。
ちなみに自分の住む家も大家さんにお願いすると家賃が下がる可能性もありますよ!
フリーレント
フリーレントとは、一定期間家賃が無料となる契約形態をいいます。
目安としては1か月のフリーレントです。
1ヶ月分のフリーレントであれば承諾してくれる大家さんは多いです。
物件に申し込みを入れる際、申込書にフリーレントの要望を記載することができます。
家賃減額交渉も含め、忘れずに記載するようにしましょう。
このフリーレントがなぜ良いのか?と言いますと。
空家賃が発生するからです。
空家賃は物件を取得してから、開業準備に使う期間を指します。
この開業準備期間は営業が出来ませんので、家賃だけが発生します。
開業準備期間は、
- 工事業者のスケジュールが合わない
- 追加工事をしたい/しなきゃならない
といったことで、延長しがちです。
もちろんフリーレントが無理だったときに備えて、準備期間を短くできるように工事計画は入念に立案しましょう。
相見積もり
相見積もりは絶対にやりましょう。
商売の基本です!
これ、意外にやらない人が本当に多いです。
- シンプルにめんどくさい
- 業者さんから嫌がられるのがちょっと抵抗ある
- お願いする金額が少ないのにいろいろがんばってもらっているから、値段下げてと言いにくい
など、いろいろ理由はあると思うんですが、人生に何度とないカフェ開業への挑戦です。
少しでも良い条件を引き出せるように相見積もりは必ず取るようにしましょう!
備品関連の抑え方について
備品関連を安いという理由で中古にするケースも有ると思います。
いざ壊れた時にすぐ修理ができれば良いのですが、できない場合が怖いですね。
コストは抑えれる反面リスクもあります。
その場合は、『リース』を活用するのも良いと思います。
「リース」とは?
中長期にわたり商品や資材をリース会社から借り入れることです。リースには、「最新バージョン、かつ、新品の設備や資材を利用できる」というメリットがあります。
リースのいいところは、
- 初期投資を抑えられる
- 新品を使えるので、故障の不安がない
- リース期間が終わる(リースアップ)と自分のものになる
ところです。
反対に悪いところは、
- リース費が毎月発生するコストになるので、黒字化の難易度が上がる
- 金利分支払い総額は増える
となります。
リース契約では月数万円の支払いで高額で最新の厨房機器設備を貸してもらうことができます。
最終的にリースアップしたら、自分の所有物にもなります。
開業後の固定費を安く抑えられそうであれば、リースを選択するのもありです。
広告宣伝費の抑え方について
広告宣伝費は、売上に関わるのであまりコストを抑えるべきではないでのすが。
その中でも、抑える方法をいくつかご紹介します。
宣伝広告費を抑えたければホームページを自分で作りましょう。
なぜなら、ホームページづくりが非常に簡単になってきて、外注しなくても高品質なサイトを作れるレベルになってきているからです!
以前は専門業者に作ってもらわないと、うまく作れない時代でした。
ですが、最近だと昔より格段に簡単になってきています。
ワードプレスならYouTubeでわかりやすく解説されています。
STUDIOやWIXなどの直感的にホームページが作れるノーコードツールもあります。
といったように、以前と比べて簡単にホームページが作れる時代になっています。
また、ホームページを持たないという選択肢もあります。
ホームページをSNSで運用する方法です。
もちろんいつかはホームページを持つべきですが、開業時はInstagramなどのSNSで代用するのもアリです。
無料で作れますからね。
なので、開業資金に余裕がなく、広告費予算にどうしても手をつけなければならないのであれば、
- 自分でホームページを作る
- SNSで代用する
で、ホームページにかける金額を減らすことができます。
デザインは専門家にお願いしよう!
- 知り合いにデザイナーがいない
- デザイナーとどこで知り合えばいいかわからない
という方はカフェ開業初心者の中には多くいます。
その場合はデザイン会社にお願いすることをおすすめします。
間違っても、デザイン費を抑えようとして、
「自分でデザインをやろう!」
なんて考えないようにしましょう!
デザインはプロに任せた方が圧倒的にコスパがいいです。
というのも、みなさんがお店を選ぶときも、パッと見て、
「この店に入りたい」
「この店には入りたくないな~」
という感想を持つこと多いんじゃないでしょうか。
この第一印象で選択肢に入らないケースはデザイン性の低さが原因にあります。
デザイン会社に依頼すればそういったリスクを回避できる可能性が高まります。
カフェ開業を助ける資金調達・助成金
自己資金がある程度は無いと、お金を借りることができません。
個人差がありますが、通常は借りる金額の1/5〜1/2程度を用意する良いでしょう。
カフェで勤務経験がある方が開業する場合には、経験を買われて優遇される場合もあります。
100万円の自己資金で1,000万円の融資が受けられるケースもあります。
まずは金融機関に行って相談してみましょう。
公的金融機関で借りる
信用金庫か、日本政策金融公庫をはじめ公的な金融機関で開業資金を借りることができます。
審査では、計画的にカフェ開業に取り組める人物なのかが問われます。
具体的には、準備した自己資金がちゃんと自分で貯めたものなのかが見られます。
一時的に知人に借りてもすぐにバレます。
自力でコツコツ、100万円を貯めましょう。
また、クレジットカードの支払いに滞りがないかなど、支払い能力も見られます。
カフェ開業に使える補助金
補助金は、やや審査が厳し目です。
採択件数や予算が決まっているからです。
また、申請数が多ければ多いほど、倍率が高まり狭き門となります。
【カフェ開業で使える補助金例】
- 東京都創業助成事業
・・・創業時の資金を一部普段してくれる制度。東京都の創業の機運を高めることを目的としています。 - 小規模事業者持続化補助金
・・・小規模事業者の販路開拓及び生産性向上に使う経費の一部を支援する制度です。 - 低感染リスク型ビジネス枠
・・・ポストコロナを見据えた感染拡大防止のための対人接触機会の減少と事業継続の為、新たなビジネスやサービスの導入に関わる投資を支援する補助金です。 - IT導入補助金
・・・中小企業の業務効率化・売上アップのためのITツールを導入する経費の一部を補助する制度。会計処理やPOSの導入などに使えます。 - キャリアアップ助成金
・・・厚生労働省がキャリア支援の為に設けた助成金で、色々なコースがあります。
- 東京都創業助成事業
例1)「正社員化コース」
非正規雇用者を正社員化すると助成金が支給されます。
例2)「短時間労働者労働時間延長コース
アルバイトなどの短時間労働者の週あたり労働時間を5時間以上延長し、社会保険を適用した場合に支給される助成金です。
- 両立支援等助成金
・・・スタッフが育児や介護しながら勤務を両立できるようにすることで支給される助成金です。
- 両立支援等助成金
- インバウンド対応力強化支援補助金(都内のみ)
・・・外国人の対応の為の投資の一部を補助する制度です。多言語対応、キャッシュレス端末の導入、無線LANの設置などに使用可能です。
- インバウンド対応力強化支援補助金(都内のみ)
あとは、各自治体によっては創業時のテナントなどの家賃負担の一部を補助する制度もあります。
東京都港区の「新規開業賃料補助金」などが、それに当たります。
地方だと「空き家活用の為の補助金」などもありますので、出店予定の自治体に問い合わせてみましょう。
カフェ開業の助成金は専門家への相談も視野に入れて
助成金や補助金は、数千種類もあると言われ、しかも毎年変わります。
提出書類も多く、審査や面接もあり、その全てに対応するのは大変です。
そこで専門家を頼るのもひとつの手です。
獲得した助成金や補助金総額の2〜3割くらいは手数料として取られるようですが、審査に受かる確率も上がりますし、十分に利用価値はあるのではないかと思います。
カフェ開業に必要な資格は?
カフェを開業するに辺り資金以外にも、取得しておかなければならない資格や、届け出しておかなければならない申請があります。
カフェを経営するのに必要な資格や申請について、詳しく説明します。
しっかりと抑えておきましょう♩
食品衛生責任者
食品衛生責任者はカフェやレストランなどの形態に限らず、飲食店を開業するために必須の資格です。
取得するためには1万円程度の受講料を支払い、各都道府県の食品衛生協会が開催する講習を受講する必要があります。
資格の中には、取得した都道府県でしか効力を発揮しないものもありますが、食品衛生責任者は全国共通の資格なので、取得した都道府県とカフェを開業する都道府県が異なっていても問題ありません。
防火管理者
防火管理者は、収容人数が30名以上の飲食店を開業する場合に必要な資格で、一般財団法人日本防火・防災協会開催の講習を受講することで取得できます。
店舗の延べ面積によって講習の時間や費用は異なります。
店舗の延べ面積が300㎡以上の場合は「甲種講習」となり2日で約10時間、受講料は8,000円ですが、300㎡未満の場合は「乙種講習」となり1日で約5時間、受講料は7,000円です。
オープンする予定のカフェの収容人数および延べ面積によって、そもそも取得する必要があるのか、取得する場合には甲種なのか乙種なのかについて、きちんと把握しておきましょう。
飲食店営業許可申請
飲食店を営業する場合に必要となるもので、保健所に申請を行います。
厨房・食器棚・空調・トイレなどに細かい規定がありますが、店舗の構造や設備は一度決めてしまったら変えるのが困難です。
申請が問題なく受理されるよう、店舗の工事を始める前に、設計士の方と一緒に保健所に相談して問題がないか確認するのがよいでしょう。
菓子製造業許可申請
店舗内でお菓子やパンを製造し、それらをテイクアウト販売する場合は、保健所に菓子製造業許可申請を行う必要があります。
なお、店舗内でお菓子やパンを製造するものの、店舗内で提供するだけであれば、菓子製造業許可申請は必要ありません(飲食店営業許可申請で必要な条件を満たすことができているため)。
深夜酒類提供飲食店営業開始届
深夜酒類提供飲食店営業開始届は、深夜12時を越えてアルコールを提供する場合に必要な申請です。
店舗の所在地を管轄している警察署・生活安全課に、「深夜酒類提供飲食店営業開始届出書」を提出します。
持っているとカフェ経営に役立つ資格
カフェでフードメニューを取り扱いたい場合は、調理師免許を取得していると、メニューの幅がグッと広がります。
また、バリスタの資格を持つ店員がいれば、お店のウリにできるでしょう。
バリスタと同様の効果が期待できる資格としてはコーヒーソムリエがありますし、お酒も提供するカフェであれば、ソムリエやワインエキスパートが役立つかもしれません。
まとめ
本日は以下について解説しました。
- カフェ開業するのにいくらかかるの?→ざっくり1000万円くらいは必要
- 物件取得の抑え方について→交渉、フリーレント、相見積もりの3点
- 交渉→大家さんと交渉をする事
- フリーレント→目安としては1か月のフリーレントです。
- 相見積もり→少しでも良い条件を引き出せるように相見積もりは必ず取るようにしましょう!
- 備品関連の抑え方について→リースを活用する
- 広告宣伝費の抑え方について→自分でホームページを作成する、もしくはSNSで代用する
- カフェ開業を助ける資金調達・助成金→公的金融機関で借りる、助成金・補助金を活用
- 公的金融機関で借りる→信用金庫か、日本政策金融公庫をはじめ公的な金融機関で開業資金を借りることができます。
- 助成金・補助金を活用→国や各自治体によってバラつきがあるので、確認をしておくと良い
- カフェ開業に必要な資格は?→食品衛生責任者、防火管理者、飲食店営業許可申請、菓子製造業許可申請、深夜酒類提供飲食店営業開始届など
本日は、カフェの開業に関わる資金や資格などについて解説しました。
カフェを経営するに辺りその他にも様々な事を準備しなくてはいけません。
例えば仕入れとか雇用問題とかね。
本日は、開業資金に特化してお話ししました。
また機会があればその他カフェにまつわるお話ができればと思います。
今後実飲食店を始め実店舗経営を考えている人に参考になれば嬉しいです。
最後までお読み頂き誠に有難うございます。
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