おはようございます。モウリです
先日、ラッパーのSKY-HIさんと日本テレビさんのコラボイベント『D.U.N.K』と言う。
音楽フェスに参加しました。
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ダンス&ボーカルシーンに着想したこのイベントは。
様々なアーテストが出演して大いに盛り上がりました。
僕もこのイベントを通じて知ったアーティストも多く新たな発見を得た♩
今日はそんな『D.U.N.K』について語ろうかな?とも思ったのですが。
実際に大型のフェスを運営するとなるとどれくらいの費用がかかるのであろうか?
そんな疑問に思い、運営者側の視点で解説していこうと思います。
- 大型フェスにかかる費用はどれくらいなのか?
- 実際に儲かるのか?
- どうすれば大型フェスを作れるのか?
そんなビジネス面のお話をテーマに解説していこうと思います。
ある意味ビジネスマンとしてのくせ付の一環なのですかね?
ただ楽しむだけではなく、これを実際にやるって立場になったらどうなんやろ?
そんなお話をしていこうと思います。
大型フェスにかかる費用はいくら位かかる?
今回は参考資料を元にかなりざっくりとした計算で進めていこうと思います。
正確な数字は、実際に開催する際に見積もりを取って頂ければと思います。
今回はあくまでざっくり計算で進めますね。
まず先ほどお話しした『D.U.N.K』と言うイベントですが。
千葉県の幕張メッセと言う場所で開催いたしました。
ちなみに同時期に、「ラブライブ」「B’z」「クリープハイプ」も同じ幕張メッセでライブをしておりました。
まさにカオス状態ですね(笑)
幕張メッセはホール数も多く。
1ホールあたりの面積も広いので、それだけ多く人を呼べまたアーティストが開催できるのですね。
ここで幕張メッセを使用した大型フェスの1つが「SUMMER SONIC(サマーソニック)」です。
全ホールを貸し切って行う等イベントは、3日間で30万人の人が訪れる大型イベントの1つです。
今回はそんな「SUMMER SONIC(サマーソニック)」を題材に話を進めていきます。
開催にかかる費用はざっくり以下が挙げられる。
- 会場費
- 機材費
- ギャランティー
- チケット販売
- 弁当、ケータリング
- イベント保険
- 人件費
- 広告宣伝費
- 企画費
- 制作費
順番に深掘ぼっていきましょう♩
会場費用
まず、フェスを開催するには会場が必要となります。
キャパや立地にもよりますが、小さなライブハウスであれば、1日ホールレンタルする場合、約10万〜20万円が相場のようです。
しかし、フェスのような規模が大きな音楽イベントになると、かなりの額がかかってきます。
サマソニは国際展示場の1〜8ホールの全てを貸し切って実施されるフェスであり、毎年8月上旬から中旬の間の土日2日間に行なわれています。
いずれのホールも一律 2,256,680円/1日 のため、全8ホールを使用すると1日で18,053,440円かかるということになります。
それを2日間、さらに前夜祭と呼ばれる「ソニックマニア」も含め3日間で計算すると、トータル54,160,320円かかります。
機材費
音響や照明などの機材費は、会場費の中に含まれている場合が多いですが、1,000人以上の大ホール・野外規模の大編成ライブ演奏向けの音響レンタルは、だいたい30万円前後の費用がかかります。
ギャランティー
フェスに出演するアーティストやバンドのギャランティーですが、タレントのキャリアによってバラつきがあるため、一概にいくらとは言えません。
若手やアマチュアバンドであれば数万円、ベテランミュージシャンであれば数百万という可能性もあります。
また、海外アーティストを招いたりする場合にはさらに高額となり、2008年のサマソニに出演したイギリスのロックバンド・Coldplayのギャラは、2日間で2億円に上ったと報じられています。
チケット販売
音楽フェスを行なうためにはチケットの販売手配も必要です。
スタッフによる地道な手売り作業ならともかく、何万人規模となるフェスの場合、当然チケットの数も膨大なものとなり、チケット販売サービスを利用する委託販売を行なうのが主流となってきます。
委託販売にかかるコストは、口座開設料金、興行登録代、販売手数代、チケット印刷代などが含まれます。
まず、口座開設料金というのは、そのチケット会社と最初に取り引きを始める際に必要になるお金です。
つぎに、興行登録代というイベントをチケット会社に登録する費用がいります。
さらに、販売手数代はチケット料金の一割ほどの値段をチケットの発行枚数分支払う必要があり、そして、印刷代はチケット1枚につき15円ほどかかります。
規模の大きなフェスだと、1日の来場者数が7万人というところもあるため、チケット印刷代だけで100万円以上かかる場合があるということです。
最近だと電子チケットが一般的になりつつあるので、印刷代は省けるパターンもありますね。
弁当、ケータリング
スタッフや出演者など、朝から晩まで運営を手伝ってくれます。
そんな方々へのケータリングは必要なことかな?と思いますが。
これ結構ざっくりなのですが。
アイミツより相場計算した所、150人〜200人前後で約100万円から250万円かかる計算です。
おそらくサマソニ位になると、その3倍位の800万円前後はいくのではないかな?と思いますね。
イベント保険
イベントを開催する場合、何が起こるかわかりません。
思わぬアクシデントに見舞われる事もあると思います。
たとえ500人キャパのイベントでも、万が一を備えて保険に加入しているくらいですから。
大型イベントの場合は、なおさら保険に入っておく必要があります。
イベント保険は実際にはいくつかの保険により構成されており、それぞれの保険によって補償の対象や内容が異なります。
具体的には、以下4種類の補償があげられます。
- イベントが中止になったときの補償(興行中止保険)
- イベント施設が原因で人に損害をあたえたときの補償(施設賠償責任保険)
- イベント参加者・観客がケガをしたときの補償(傷害保険)
- イベント用機材・展示品などに対する補償(動産総合保険)
これは本当にまちまちです。
地域のお祭りや野外イベントなどでも保険料など変化しますが。
ここは、見積もりを出さないとわからない部分ですが。
サマソニ位になると、ざっくり300万円位ですかね?
人件費
イベント運営に当たっては、運営を取り仕切るディレクター及びチーフディレクターから、当日の来場者案内を担当する運営スタッフまでさまざまな人手が必要です。
人件費は、最低でも1人1日当たり1万5千円程度が相場となっています。
例えば、サマソニ位の大型フェスになると1日で運営にかかるスタッフだけで100名近くはいるのではないでしょうか?
多分もっといると思いますが。
100名だとしても、150万円かかります。
広告宣伝費
多くの人に足を運んでもらうイベントを開催するためには、広告宣伝が必要です。
DMを送付したり、チラシを配布したりする方法が定番ですが、最近ではプレスリリースサイトを構築してインターネットで宣伝する方法も人気となっています。
これらの広告宣伝を行うためには、DMやチラシの印刷代や郵送代、サイトのデザイン代などそれぞれに費用がかかります。
ざっくり以下が挙げられます。
- DM・ファックス送付
- プレスリリースサイトの構築
- フライヤーの配布
- 紙媒体、Web媒体での広告宣伝など
- 看板
これは本当にまちまちです。
そのイベントの規模やかけられる予算によって変わってきます。
サマソニの場合は、そのほかにも。
CMだったり、JR駅構内、街中の大型ビジョンなども行っていますので相当な額いっているでしょうね。
個人的な予想では、何千万円くらい行かないかな?と思います。
企画費
イベントの企画や進行表の作成などを企業に依頼する場合には、企画費も必要となります。
例えば、参加者100人程度のセミナーの場合、企画費の相場は5万円〜15万円程度となっています。
製作費
イベント会場で使用する看板、案内状やイベントで流す映像などそれぞれに製作費や印刷費用がかかります。
イベントの内容や種類によって製作するものが変わってきますが、参加者100人程度のセミナーなら総額で20万円〜35万円程度が相場となります。
上記がざっくりですが費用になります。
そう考えると、かなりの費用がかかるのがわかりますね。
大型フェスは儲かるのか?
実際には、そんな儲からないと思います。
実際には、儲けはあります。
もっと良いビジネスはあります。
儲けを目的にイベントを行っていないと言う事ですね。
地域のため、子供達のため、音楽の発展のためなどなど。
その他に、使命や目的があり続けていくといった流れのようです。
- スポンサー・協賛からの協賛費
- チケット代金
- ブース参加費
- アルコール販売費
- 物販費
- クラウドファンディングからの収益
などなど。
その他にも収益のポイントはいくつかあると思いますが。
今回はざっくり上記を挙げてみました。
これポイントがいくつかあるみたいですね。
例えば、200万の予算で500人の動員をして50万の利益がでるフェスを始めるとすると。
5000円のチケット料金をとるか、2000円くらいにしておいて、残り150万を協賛やドリンク販売などでペイするかなど考えるわけです。
イベント経験のある方なら前者のように5000円で500人集めることも、後者の150万を協賛やドリンク売り上げでいただくことも、大変な壁に感じるのではと思います。
実際に上記のようにまわっているフェスももちろんありますが、多くのフェスはなかなかうまいこといきません。現実はもっと巨視的に回収していきます。
例えば極端にいうと初回は1000円にして多くの人に楽しんでもらって、100万円の赤字は次回以降から少しずつ回収していくというような感じです。
フェスを続けるとそこには常連さんのようなお客さんができてきます。
そうするとそこにコミュニティができて、やがてフェスのなかに文化ができてきます。
そうすると出演アーティストやコンテンツ、ではなくそのフェス自体に価値を見出して来てくださるようになったりします。(フジロックや、ナチュラルハイなんかそんな感じに見えます)
中規模の野外フェスの場合のシミュレーション
4000万円の収益があり、
会場使用料 200万円
設備、準備 200万円
広報Web 200万円
人件費 200万円
その他 200万円
アーティスト費
100万円で10人として1000万円
2000万の経費を引いて2000万の利益が生まれます。
これが2daysや3daysとなるとさらに大きなビジネスとなるでしょう。
実際こんなに上手くはいかないと思いますが、それでもビジネスとして野外フェスは興行イベントとして大きな金額が動くビジネスであると想像できます。
お客様の側に立って考えてみましょう。
一万円のチケット代を払って参加した大型イベント。
フェス飯は欠かせませんよね?
成人であれば、アルコールも摂取します。
お気に入りのアーティストのグッズも購入したりするでしょう。
そう考えると、だいたい1人1万5千円くらいは使用するかもしれません。
サマーソニックは、3日間で30万人の人が来場します。
30万人が、1人1万5千円使用すると考えるとそれだけで45億円動いていますね。
その分経費も巨額ですから、なんとも言えませんが。
いずれにせよ巨額のお金が動いているのがわかりますね。
どうすれば大型フェスを作れるのか?
今回は、アクションプランというよりかは、資金調達にフォーカスして進めていきます。
実際にフェスを開催するとなれば、資金も必要になりますからね。
具合的には、以下が挙げられます。
- スポンサーシップ
- 寄附金
- クラウドファンディング
- 助成金の活用
それぞれ順番に解説していきます。
スポンサーシップ
ライブ音楽へのスポンサーシップは現在拡大しており、企業によるブランド・スポンサーシップが活気づいています。
アメリカではリーマンショック以来、音楽は企業のマーケティングにおいて重要な投資対象とされ、2013年にはアメリカの音楽フェス、ミュージシャンのツアーなどのスポンサーシップ総額が12億8000万ドル(約1271億円)に上ったそうです。
大手ブランド以外にも、クレジットカード、自動車、スマホメーカーなど、多数のスポンサーが音楽フェスを支援し、ターゲットユーザーや一般消費者にアプローチするキッカケを作っています。
なかでもバドワイザーをはじめ、ビールメーカーはどの音楽フェスにおいても最大のスポンサー企業として力を注いでいるようです。
寄附金
地域のお祭りやイベントなどでは、しばしば応援寄附金を頼りに開催されることがあります。
最近では寄附金で音楽フェスが開かれることもあり、昨年9月に滋賀県で開催された「イナズマロックフェス2017」では、タレントの西川貴教さんが収益金の一部(300万円)を寄附し話題となりました。
初代滋賀ふるさと観光大使をつとめる西川さんは、同フェスの主催者でもあり、第1回目の2009年から9年連続で出演。
「イベントの規模も年々拡大しているのはひとえに県民の皆さんのご協力のおかげ。このイベントをもっと活性化させて、滋賀県のいい影響を広げていきたいと思っている」と感謝の意を込めて寄附に至ったそうです。
クラウドファンディング
スポンサーシップや寄附金に加え、近年クラウドファンディングを通じて資金調達を行なう音楽フェスも多くなってきています。
音楽フェスをテーマにしたクラウドファンディングプロジェクトでは、リターンにフェス当日の入場券やフェスオリジナルTシャツなどが提供され、高額な出資であれば出演アーティストのサイン入りグッズなどもゲットできるようです。
助成金の活用
地域活性化のため、全国の自治体の中にはイベントに対する補助金・助成金を給付する制度を設けているところもあります。
イベント会場となる地域の地方自治体に補助金・助成金などの制度があるのか事前に確認しておくようにしましょう。
また、地域活性化効果のあるイベントに対する助成事業を行う「一般財団法人地域活性化センター」や「日本財団」のような公共団体も存在しています。
補助金・助成金の給付を受けることが出来るのは厳正な審査を通過した場合のみです。
そのため、給付を受けることは簡単ではありませんが、公的機関からの助成はイベントの信用度を高めることになります。
一般財団法人地域活性化センター
一般財団法人地域活性化センターは様々な活動を行なっており、公益財団法人地域社会振興財団と共に行なっている「地域イベント助成事業」は地域活性化と宝くじの普及・広報を目的としています。
地域コミュニティが主体となり創意工夫された地域活性化への貢献が期待できるイベントが助成対象となります。1件のイベントにつき給付される助成金は最大100万円です。
日本財団
日本財団はソーシャルイノベーション実現を目標に活動しており、文化や教育、社会福祉のほか、国際関係や海、船に関連するイベントに対し助成を行なっています。
助成申請受付中の事業案内については日本財団の公式サイト内の「日本財団の助成プログラム」で確認することが可能ですので、チェックしてみるといいでしょう。
基本的に対象としているのはNPO、ボランティア団体や公益法人ですが、イベントテーマによっては助成対象となる可能性も考えられます。
確認だけでもしてみるといいと思います。
まとめ
本日は以下について解説いたしました。
- 大型フェスにかかる費用はいくら位かかる?→ 会場費用 機材費 ギャランティー チケット販売 弁当、ケータリング イベント保険 人件費 広告宣伝費 企画費 製作費などなどざっくり数億円
- 大型フェスは儲かるのか?→儲かるが儲けを目的にしない方が良い
- どうすれば大型フェスを作れるのか?→資金調達方法は以下が挙げられます。スポンサーシップ、寄附金、クラウドファンディング、助成金の活用
自分自身もイベントのオーガナイザー経験があるため。
イベントを運営する大変さというはひしひしと伝わります。
ただ儲けの部分でもお話ししたように、「設け」を目的に開催しても採算の釣り合いが取れません。
もしお金を目的にするのであれば、別の選択肢を考えたほうが良いと思います。
ただ「儲け」以外の、経験に投資するのであればおすすめです。
人間として1つ2つ成長すると思います。
今回のお話しが少しでも参考になれば嬉しいです。
本日も最後までお読み頂き誠にありがとうございます。
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