世界へ”DAISO(ダイソー)”って広島の企業なんですよ

COLUMN(コラム)
画像出典:日韓ゲンダイ
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おはようございます。モウリです

僕たちの生活になくてはならない販売店。
それが”100円均一”ですよね?
”100均”って聞いてあなたはどのお店を思い出しますか?

セリア?キャンドゥ?ワッツ?

その中でも”DAISO(ダイソー)”って思った人は多いんじゃないでしょうか?
今や世界各国にDAISOがありますよね?
実はこの”DAISO(ダイソー)”、広島の企業って知っていましたか?

今日はそんな広島出身の僕が、ダイソーについてフォーカスしてお届けしたいと思います。
”DAISO(ダイソー)”ってどのような歴史を経て今に至ったのでしょうか?
一緒に見ていきましょう♪

広島には、こんな素晴らしい企業があるんだよシリーズ第3弾ですね。
過去の記事は下記よりご覧いただけます。

DAISO(ダイソー):株式会社大創産業の歴史

もはや”DAISO(ダイソー)”って、日本人なら人生で一度は行ってて、人生で一度は買い物していると思いますね。
全国に店舗あるし、日本全国誰にでも”DAISO(ダイソー)”って言葉が通じるから。
本当にすごいな!って思いますね。

ここでは、そんなDAISO(ダイソー)を運営する株式会社大創産業っていうか創業者の矢野さんも踏まえて解説しますね。

株式会社大創産業について
大創産業は「だんぜん!ダイソー」をスローガンに、生活必需品から趣味趣向品まで生活を豊かにする商品約76,000点を取り扱っています。「DAISO」、「Standard Products」、「THREEPPY」を3本柱とし、2023年2月現在、日本を含む世界27の国と地域に6,451店舗展開しています。(国内4,139店、海外2,312店。うち、DAISOは国内3,758店、海外2,288店)

毎月約1,200種類の新商品を開発し、売上げは5,891億円となっています。(2022年3月から2023年2月末)
所在地:広島県東広島市西条吉行東1丁目4番14号
https://www.daiso-sangyo.co.jp/

【お客様からのお問合せ先】
株式会社大創産業 お客様窓口(代表)
TEL: 082-420-0100 9:00~18:00(土・日・祝を除く)

大創産業(ダイソー)誕生:1972年〜1976年


画像出典:https://daiso50th.com/

昭和18年生まれの矢野は中央大学を卒業。
学生結婚した妻の実家のハマチ養殖業を継ぐが失敗、借金を背負ってしまった。
その後9回の転職を重ね、自分の人生はもう終わったという所まで追いつめられていく。

女房や子供がかわいそうだと思いながら毎日毎日ガムシャラに働いた。

そんな時たまたま通りかかった公民館の前に、何十台という自転車が駐輪していた。
何だろうと館内を覗いてみると、それが移動販売だった。
矢野はその移動販売業者に弟子入りする。

荒物、鍋、雑貨を扱う移動販売業に当時29歳だった矢野は「矢野商店」と名付けた。
これが後の大創産業になろうとは矢野自身も全く想像できなかったであろう。

始めは色々な価格を扱う移動販売だったが、夫婦で働き、尚且つ子供もいるという中でラベルを貼り替える手間をおしみ100円均一へと変化していった。

その時の矢野は夫婦間で一つの誓いをたてた、死ぬまでに何とか年商1億円の会社にしたい。

自分は親が医者だったから親の職業欄に医者と書けたが、自分の子供は露天商では可愛そうである。
矢野は子供のことを思った。

会社がもっと成長できるように、がんばれるようにと、矢野は大きく創る会社という願いを込めて大創産業と名付けた。
産業や商事物産などの名前が流行っていた時代で産業を選んだ。

矢野の100円均一が他と違っていたのはある出来事がきっかけだった。
ある時4~5人のお客様が来て、いろいろ商品を見ているがこれがなかなか決まらない。
「あー早く持ってきてくれないかな」と矢野が思った時、その中の1人が「ここでこんな物買っても“安物買いの銭失い”や。帰ろう」といってみんなを連れて帰ってしまったのです。
矢野は立ちつくすだけでした。

その時、矢野の心の中にはメラメラと悔しき炎が燃え上がりました。
「ちくしょう!ならワシは利益を度外視していい物を売ってやる!」と原価の高い物すべて100円で販売したのです。

すると今回は、お客様の反応が変わりました。
利益は1円もいかないかもしれない商品、それを手に取るお客様からは「これも100円?」「本当に100円なの?」という声がおこり始めたのです。
この時から大創産業という船に風がおこり、長旅への航海が始まったのである。


画像出典:https://daiso50th.com/

転換期:1987年〜1989年


画像出典:https://daiso50th.com/

それまでの大創は社員が4tトラックに乗ってスーパーの店頭まで販売に行っていた。
朝は早くから荷物を積み込み、現場に行き、帰りは陳列していた什器もすべて片づけて後始末をして夜は遅く帰るというパターンがしばらくずっと続いていた。

売れれば売れるほど仕事の量が増え、社員の中には疲れが見え始めていた。

そんな時、とあるスーパーから「4階に店を出してみないか?」と誘われた。

矢野も人のいない所に出して売れるとは思わなかったが、店内に商品を置いて帰れるのなら店が終わったら社員はすぐ帰れる。
早朝から”準備をしなくても済むようになるなら”と、社員の事を考えたらすぐに心が動いた。

熱い説得もあって店を出してみた。
お客様がどんどん上がる、人のいなかった4階にも人が上がる。
店長さんからは「おたくの100円均一は『わざわざ百均』だ。
1階で同じ商売をやっていても、お客さんは4階まで買いに来られている」と言ってくださった。
この時良い商品を置いていれば固定の店舗でも売れることがわかった。
そこから常設店の展開をしてみようということになったのである。


画像出典:https://daiso50th.com/

全国展開へ:1990年〜2000年


画像出典:https://daiso50th.com/

ダイソーは全国47都道府県に店を出店してるが、これは野心から出たものではない。
まず色々な人にダイソーの商品を見てもらいたいという思いと、他社に対する恐怖だ。
現在の商いは生きるか死ぬかの世界に入っている、気を抜けばやられる。
ダイソーは月に50~60の出店を続けた。

そして店舗の大型化も同時に始まる。
その中でも、業界の度肝を抜いたのが、2000年の4月にオープンしたギガ町田店だ。
販売面積2000坪、5階建て、デパート面積が100円ショップになったのだから、お客様もビックリした。
オープン時にいた社員は、年配のお客様より涙ながらに「こんな店を作ってくれてありがとう」と言われたそうである。

百貨店、スーパー、コンビニとそれに続く新しい業態、もう完全に生活シーンになくてはならない存在になっているダイソーを想像していただければわかるが、今の世の中でなくなったら困るお店といってまず浮かぶものは何ですか?
ダイソーもその中に入りませんか?
私達は世の中になくてはならない店を創っていきたいと考えているのです。


画像出典:https://daiso50th.com/

飛躍の時:2001年〜


画像出典:https://daiso50th.com/

2001年、海外展開がスタート!
日本で通じた、ダイソーの商品は海外でも通用するのか?
期待と不安が入りまじった中、ついにダイソーが海外に飛びだした。
一から始める海外、手探りの中、挑戦が今も続いている。
何名かの若干の社員が海外の店長に抜擢された。

シンガポールやアメリカなど果敢に挑戦し続ける、そうダイソーにとって一番大事なのはこの挑戦することなのだ。

この挑戦というのがダイソーの全てなのだ。
今まで誰もやってこない事に挑戦したい。
それがダイソーを動かしている。

オーストラリア、ブラジルなど、さらに海外出店のペースは加速する。

その一方で、ダイソーを取り巻く環境が厳しくなりつつあるのが事実。
「100円だから売れる」ではなく、100円で高品質は当たり前。

その上で、買いたいと思って頂ける商品を提供していかなくては、選んで頂けない時代になっている。
新しい商品や驚き…ダイソーは常にお客様の期待を高め、さらにそれを自らが超えるという終わりなき挑戦をし続けている。

出典元:https://www.daiso-sangyo.co.jp/recruit

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ここで疑問!どうして100円で儲けられるの?

あなたも100円均一を通して、なんでこんな安いのに儲かっているのか?って疑問を持った人もいるでしょう。
ここではそんな疑問を解消していきます。

100円ショップは実は粗利率が高い

100円ショップの単価は一点あたり100円なので一見すると粗利率が低そうに思えますが、実は粗利率は商品によって異なり、高い粗利率の商品と低い粗利率が入り混じっており、総合すると高い粗利率を確保しています。

たとえばマグカップは原価が安いため粗利率が高く、土鍋は原価が高いため粗利率が低くなっています。
100円ショップではその安さからついつい予定外の商品を購入してしまうという方は多く、高い粗利率の商品と低い粗利率を一緒に購入してもらうことで粗利率を上げています。
安さで購入のハードルが下がっているため、衝動買いが起きやすいのが100円ショップの大きな武器となっています。

このように、100円ショップでは価格が安くても粗利率が高いため、一見無茶な商売をしているように見えても実は理にかなった商売をしているのです。

大量仕入&大量販売

100円ショップは粗利率を高くするため、商品を大量仕入れすることで一点あたりの原価を下げています。
大量仕入れの方法は複数あり、大手メーカー、中小メーカー、卸売業者から仕入れをしています。
少数仕入れよりも大量仕入れの方が一点あたりの価格が安くなるため、大量に仕入れて大量に販売することで粗利率を高めています。

自社ブランドで生産しているメーカーもあります。
たとえばダイソーは約80%が自社ブランドの商品で、自社で安く製造することで原価を抑えています。
自社ブランドが大部分を占めているものの、工場は持っておらず、中小メーカーの工場に委託するOEM生産を採用することで原価を抑えることに成功しています。

100円ショップであることを活かした人件費の削減

スーパーだと商品によって値段が異なるため、ひとつひとつ値札をつけていかなければなりません。
大量の商品に値札をつけるには従業員を雇わなければならないため、人件費が高くなってしまいます。

一方、100円ショップは全ての価格が100円であるため、値札をつける必要がありません。
一部100円を超える商品もありますが、お客さんは100円であることをわかって来店しているので値札は不要です。
値札をつける手間がかからないことで従業員を減らすことができるため、こうして人件費の削減をしています。
一点100円なので売上の計算も楽であるのも理由のひとつで、商品価格が100円であることは人件費削減に関係しているのです。

また、正社員の少なさも人件費を抑える工夫となっていて、店舗の従業員のほとんどはパートやアルバイトです。
正社員数を減らうことで人件費を削減し、商品価格を抑えることに成功しています。

広告宣伝費をほとんどかけていない

お店を宣伝するにはチラシなどの広告を打ち出す必要がありますが、当然ながら広告宣伝には費用がかかるため、広告宣伝費も商品の価格に反映せざるを得なくなってしまいます。
そうなると商品の単価が上がり、100円で販売するのが難しくなります。

100円ショップはなんでも100円で買えるというコンセプトが宣伝になっているため、高い広告宣伝費を投じる必要がありません。
広告宣伝費がかからないことで100円という低価格を実現することができ、100円で買えるコンセプトによって自然とお客さんが集まってきます。

「24年ぶりの円安」にどう対応していくのか?

ここでは日経トレンド(https://xtrend.nikkei.com/)の記事を参考に話を進めていきます。

 

大創産業商品本部長の平本良弘氏がコスト対策の1つとしてまず挙げるのが、商品配送時における積載効率の向上だ。

「例えば、商品のサイズや内容を変えずにパッケージや梱包のサイズを少しずつ小さくし、コンテナあたりの積載量を増やす。こうした小さな工夫をいくつも積み重ねることでコスト増を吸収していきたい」(平本氏)

海外で製造、輸入している商品の製造場所を国内に移すことも視野に入れている。

平本氏によれば、「現在の状況を考えると、商品によっては輸送コストや為替に左右されない国内で作ったほうが安くなるものもある」という。

ただ、国内生産にも課題は残る。

「これまで生産を委託していた東南アジアの工場などと同等のコストで商品を作れる国内メーカーが実際にどれだけあるのか。将来的には国内生産が増えていくかもしれないが、サプライチェーンの再構築など課題は多く、すぐに実行できるようなものではない。国内生産主体となっていくのは、まだ先の話になるだろう」と飯島氏(帝国データバンク情報統括部)は指摘する。

大創産業が扱う国内商品の割合は全体の3割程度。残りの約7割をどこまで国内生産にシフトできるか未知数だ。

“ミドル・ハイプライス”のブランドを拡充

大創産業が力を入れているのが、高価格帯ブランドを拡充させ、高収益を狙う作戦だ。
ダイソーブランドでは、100円ショップの立ち位置でありながら中価格帯の商品も取り扱う“ハイ・ロー・ミックス”の戦略を取るが、100円ショップのなかで高価格帯商品の割合を増やしすぎてしまうと顧客からの反発が強くなる。

「ならばブランドをきっちりと切り分け、“ミドル・ハイプライス商品”を取りそろえた300円ショップ事業としてを伸ばしていこうという狙い」(飯島氏)

2022年度の300円ショップの出店計画は、スタンダードプロダクツが国内50店舗、海外10店舗、スリーピーが国内100店舗、海外10店舗。
一方で、22年度のダイソーの出店計画は、国内200店舗、海外150店舗。
これまではダイソーの出店が主力だったが、他ブランドにも振り向ける方針だ。
スタンダードプロダクツは“シンプルでサステナブル”、スリーピーは“大人かわいいデザイン”など、新たな付加価値を武器に高価格帯商品を訴求していく。


画像出典:日経トレンド

ただ、こうした高価格帯の日用品や雑貨は、無印良品(良品計画)やニトリが新たなライバルになってくる。
勝算はあるのか。

飯島氏は、「例えば、無印良品はデザイン性、ニトリは機能性など、ブランドが押し出す“性格”にファンがついている。そこで『国産の良質なものを1000円で』というような独自の価値観を提供できれば勝ち目は十分にある」と語る。

実際にスタンダードプロダクツでは、渋谷にオープンした1号店で話題になった新潟県燕市のカトラリーや岐阜県関市の包丁など、地域ブランドと組んだ商品を強くアピール。
22年6月30日にオープンした広島八丁堀店では、熊野筆の先行販売も行っている。

「我々が持つ仕入れや物流のノウハウを最大限に生かし、ダイソーの武器である“100円の驚き”を高価格帯でもチャレンジしていきたい」と大創産業300円SHOP商品部部長の井内武史氏は語る。

スリーピーは22年4月の銀座店オープンをきっかけにリブランディングも行った。
スタンダードプロダクツやスリーピーの世界観を生活者にいかに伝えるか。
300円ショップとしてのブランディングが今後の鍵になる。


画像出典:日経トレンド

セブンでダイソー商品を販売

あらゆるものがコスト高という逆風のなかでも、大創産業が強気の姿勢を崩さないのは店舗数のおかげだ。
21年度の全世界店舗数は6338で、売上高は5493億円(22年2月末時点)。
今後はアクセルをさらに踏み込み、22年度は全世界で6850店舗を目指す。

「大創産業ならではの店舗数の規模こそが逆風に対抗できる力でもある。3ブランドとも今後さらに店舗数が増えるので、数の強みを武器に各メーカーと共存共栄していきたい」と井内氏は話す。

強気の出店攻勢以外に、生活者とのタッチポイントを拡充させる追い風となるのがコンビニエンスストアとの提携だ。
セブン-イレブンは、20年ごろから一部の店舗でダイソー商品の陳列を試験的にスタート。
好評のため、対応店舗を順次拡大し、今後は全国約2万1000店で取り扱う予定だ。セブン-イレブンにとっては、ディスカウントストアやドラッグストアを利用していた客を誘導でき、大創産業にとっては立地のいい場所にダイソー商品の売り場を増やせ、理想的な組み合わせといえる。

ただ、店舗数や売り場の拡大はリスクの増大にもつながる。
商品の生産数を増やせばボリュームディスカウント(大量割引)でコストを抑えられる一方、商品が売れなかった場合は莫大な在庫を抱えることになる。
また、売れすぎても全店舗に対応できるだけの商品をすぐに増産することが難しく、欠品を起こす可能性がある。

そこで鍵になるのが旗艦店戦略だ。
19年4月にリニューアルオープンした大阪梅田店は、ダイソーブランドの旗艦店1号店。
大創産業では、旗艦店の売り場で新しい商品化計画をいち早く実現し、そこからすべての既存店に波及させていくとしている。
現在、旗艦店は全国に10店舗あるが、今年度中に47都道府県すべてに展開する予定。
各都道府県の旗艦店で新商品が先行発売され、売れ行きが見込めればその後、既存店に拡大するという流れが今後できるかもしれない。


画像出典:日経トレンド

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成長を支える物流網

成長とともに肥大化する物流コストを解消したのは大規模倉庫の導入。
国内、海外で出店攻勢を強め、10年に全世界3000店舗を突破した大創産業は、「リージョナル・ディストリビューション・センター(RDC)」の整備をスタート。
全国を8ブロックに分け、埼玉、大阪、新潟、福岡などそれぞれのハブとなるエリアに大規模物流センターを新たに設置するという最大規模の国内投資を行い、店舗への商品配送システムを整えた。

大創産業では、月に1200アイテム以上の商品を開発し、現在取り扱っている商品は約7万6000アイテムにも上る。
しかし、これまではそうした商品を広島と東京を中心としたエリアにある複数の倉庫から全国の店舗に送っていた。
店舗側では発注した商品がいつ納品されるか分からず、運送費も高く付き非常に効率が悪かった。
それがRDCができることで一気に解決。
発注の翌日もしくは2日後に商品が全店舗に届くようになり、運送コストも大きく下げることができた。


画像出典:日経トレンド

第1号である埼玉RDCが稼働を開始したのは12年。
創業から約40年もたってから物流システムの整備に手を入れるのは遅すぎるような気もするが、国内3000店舗を超える規模になったからこそ、RDCをつくれるようになったと大創産業は説明をする。
海外からの輸入はコンテナ単位でコストがかかる。
コンテナが満杯でも、半分でも運送料金は同じ。
コンテナに商品をぎっしりと詰めて、効率よく輸入するためには、全国の店舗数やエリアの規模がないと実現が難しい。
こうした効率化は、原材料費高騰や円安などを要因とするコスト増に対抗できる武器の1つにもなるはず。
今後の店舗数拡大を見据え、RDCの増床だけでなく、さらに数を増やすことも考えている。

21年度の大創産業の全世界店舗数は6338店舗。
台湾、韓国、タイ、カナダ、米国など世界26の国と地域に広がっているが、意外にも“未開拓”なエリアが欧州。
現状は輸入に関するさまざまな規制が壁になり実現できていないが、出店に向けて前向きに検討している段階だとと言います。

新ブランドの世界進出も急ピッチで進む。
22年5月25日には、マロニエゲート銀座店に続く「グローバル旗艦店」をシンガポールにオープンさせた。
“大創御三家”という新たなブランドを武器に、大創産業の海外市場拡大は今後も続きそうだ。


画像出典:日経トレンド

100円ショップ業界でダイソー独り勝ちの理由

コロナ禍収束が見え始めた2022年後半からは、本格的な原材料高、円安の局面へと一気に移行したことで、いよいよ100円ショップ業界は100円ショップという看板を下ろさざるを得ないのではとささやかれる事態に至った。
そのころ、マスコミ関係者のほとんどが、100円ショップは、商品開発ができなくなり、経営の維持が難しくなるのではないか、と思っていました。

しかし、2022年度、ダイソーは売上を7%以上伸ばした。
値上げラッシュの環境は、消費者のデフレマインドに転換を促し、100円ショップが200円、500円などの高価格帯商品を販売することも、やむないものと容認しました。


画像出典:https://www.sbbit.jp/

逆に、2位セリアはそうしたダイソーとの対比もあってか、100円を死守するという方針を示して対応したが、結果は品揃えが整いにくいこともあり、ダイソーに大きく差をつけられた上に、減益という結果となりました。
高価格帯の導入、高価格新業態投入という積極策に挑戦したダイソーが、賭けに勝った形です。


画像出典:https://www.sbbit.jp/

ダイソーの成功は、単に実質値上げを実現したことには留まりません。
100円という価格縛りを打破したことによって、100円ショップからコスパ最強雑貨店へと進化するチャンスを得ました。
200円、300円、500円、1000円という価格帯を品揃えしても消費者から違和感を持たれなくなったダイソーは、次々に各価格帯の品揃えを拡張し始めました。
これによって、ダイソーの売場面積は少しづつ拡大しつつあり、1店舗あたりの平均売上も拡大傾向にある。

かつて、デフレの申し子として全国に普及し、大手4社合計で1兆円に迫る業界となった100円ショップ業界は、実はインフレ局面への転換期においても、その成長余地がまだまだあることが明らかにになりました。

失われた20年などと言う言葉もあるが、その間100円ショップは、機能性、利便性、楽しさがあって、100円で買えればサプライズだと言う商品を、ひたすらに開発し続けてきた。

この企業文化にとって、100円以外にも価格帯を広げても、サプライズを呼べれば良いと言う環境は、逆にウェルカム。
彼らより安い価格でサプライズを実現できる競合企業はない以上、(元?)100円ショップ業界は、価値ある高価格帯を増やすという戦略によって、さらなる成長余地を開拓することが可能である。

まとめ

本日は以下について解説致しました。

  • DAISO(ダイソー):株式会社大創産業の歴史→初めは移動販売からスタートし、現在では全世界6千店舗以上を展開している専門店
  • ここで疑問!どうして100円で儲けられるの?→意外にも粗利益率は高いから
  • 「24年ぶりの円安」にどう対応していくのか?→製造プロセスの見直し、“ミドル・ハイプライス”の拡充、販路の拡大などなど
  • 成長を支える物流網→「リージョナル・ディストリビューション・センター(RDC)」の整備を行なって効率化している

DAISO(ダイソー)と言う企業について解説いたしました。

創業者について知りたい方は、「百円の男 ダイソー矢野博丈」と言う本がおすすめ。

ダイソーが生まれて現在までの話がエピソードも踏まえて語られています。
面白いですよ♪

ちなみに100円均一になったのは、雨の日の出店がきっけらしいです。
雨が降れば客が減ると思って、開店時間ギリギリに向かったら、すでに客の大行列ができていた。
驚きながらも急いで商品の陳列を始めるが、客が自ら段ボール箱を開けはじめ、「これなんぼ?」と次々に質問をする。
始めは一つ一つ価格を調べて答えていたが、当時扱っていた商品は約300アイテムはあった。
確認が間に合わなくなり、追い詰められた創業者の矢野氏が口にしたのが「もう全部100円でええ!」。
その瞬間から客の目の色が変わり、商品が売れに売れた。
「100円均一」にこれほどまでの引力があったというのは矢野氏にとっても大きな発見だった。
そこから大創産業の100円均一の歴史が始まることになります。

面白いですよね!
広島には素晴らしい企業が多くいます。
是非広島に足を運んで見てはいかがでしょうか?

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