本日は、ここ最近巷で話題の「DAO」について解説していこうと思います。
WEB3.0とか、NEFとかDefiとか色々聞くけど。
よくわからない。
大丈夫ですよ。
まだまだ新しく、知っている人の方が少ないですから。
本日はその話題となるキーワードの中でも。
「DAO」について取り上げていこうと思います。
- DAOってなんなの?
- DAOって何ができるの?
- DAOによってどう変化するの?
そんな疑問を解決できると思います。
ぜひ時代のトレンドを一緒に抑えていきましょう♩
本日は、DAOについての全体像を解説していきます。
DAOとは?
DAO は「Decentralized Autonomous Organization」の略。
日本語にすると「自律分散型組織」となります。
一般的には、「ダオ」と発音されることが多いです。
ではこの「自律分散型組織」とはなんなのでしょうか?
画像出典:https://www.caica.jp/media/
株式会社みたいに中央集権型のような管理者がおらず。
何かそれぞれのコミュニティに参加するみたいなイメージですかね。
参加者による投票・合意によって、定められているルールを基に意思決定が下される仕組みとなっています。
また、参加者の承認がなければアクセスできない運営資金もシステム内に組み込まれています。
この意識決定権を持つためには、「ガバナンストークン」を保有する必要があります。
ガバナンストークンとは、DAOで使用される仮想通貨のことで、保有していれば意思決定に関われる
組織のリーダーや支配者が存在しないので突然の運営方針の変更などが起こり得ず、組織の意思決定はブロックチェーン上に書き込まれたスマートコントラクトにより自動的に行われます。
スマートコントラクトとは、一定の動作発生時に、決まったことが発生するようにブロックチェーン上でプログラムすること
ブロックチェーンはオープンソースなので、ソースコードを見ればスマートコントラクトの内容を確認できます。すなわち、どういうルールで組織が運営されるのかが誰でも分かる。
株式会社の場合、組織のルールが全て明文化・公開されているとは限らず、いち社員や外部の者が全体のルールを確認するのは困難です。
一方DAOであれば組織の参加者も、そうではない方もソースコードを閲覧できます。
個人的なイメージは、「クラウドファンディング」に近いと思いますね。
何かのプロジェクトに携わって、そのプロジェクトが終わったら解散。
また次のプロジェクトへみたいに。
個人が様々なプロジェクトに関わる感じですね。
DAOのメリット
ここではDAO(自律分散型組織)のメリットを簡単にまとめておきます。
大きく分けて3つです。
- 参加者全員が平等
- オープンソースで透明性が高い
- 資金調達が容易
順番に解説していきます。
参加者全員が平等
これは前章でも解説しました通り。
組織を統率する代表者が存在せず、参加者同士で意思決定されます。
インターネットに接続できる環境さえあれば誰でも参加できる上に、ガバナンストークンがあれば組織の意思決定に加われます。
国籍や年齢、性別に関係なく平等な立場だからこそ、様々な意見が出され議論されることはDAOならではのメリットと言えます。
オープンソースで透明性が高い
DAOの意識決定はオープンで開かれた場所で議論され、かつそれらを決める投票もブロックチェーン上で行われます。
ブロックチェーンはオープンソースなので、ソースコードを見ればスマートコントラクトの内容を確認できます。
どういうルールで組織が運営されるのかが誰でも分かります。
ブロックチェーン上に記録されたデータは不正を行うことができず、かつ誰でも簡単にアクセスすることができます。
一般的な企業の意思決定の過程が明かされることはほぼないと言っても良いので、運営における透明性の高さはDAOの大きなメリットです。
資金調達が容易
DAOは意思決定の際の投票として使用される「ガバナンストークン」という通貨が発行されています。
このガバナンストークンは組織運営に必要となる資金調達としての役割もあり、現在存在している多くのDAOがガバナンストークンを発行して資金調達を行っています。
ガバナンストークンを保有することで保有者には様々なメリットがあり、実際にCompoundといった有名なDAOでは「どの流動性プールに報酬を多く分配するか」という投票権も得ることができます。
このようにガバナンストークンを保有することで金融的なメリットも享受できるようになるので、有望なプロジェクトであればガバナンストークンの発行により多くの資金調達を行うことができる点は大きなメリットです。
DAOのデメリット
DAO(自律分散型組織)のデメリットは大きく分けて3つです。
- ハッキングリスク
- 法的整備
- スピード感
順番に解説していきます。
ハッキングリスク
2016年6月、イーサリアム上のDAOである「The DAO」はハッキングを受け、約360万ETH(約52億円)を盗まれる「The DAO事件」が発生しました。
The DAOはブロックチェーン上の投資ファンドであり、参加者の投票で投資先のファンドを選び、ファンドで利益が発生すれば参加者に分配される仕組みを取っていました。
ところがThe DAOのプログラムの欠陥をつかれ、ハッカーによって約360ETHが盗まれてしまったのです。
このように、DAOにもハッキング被害を受けるリスクが存在する点に注意しなくてはなりません。
なお、イーサリアムは当時の参加者の合意により、ブロックチェーンをハッカーに盗まれる前の状態に戻すことで、盗まれた資産を取り戻しています。
マサチューセッツ工科大学のメディア企業が刊行するMIT Technology Reviewは、重要な金融の決定を大衆に任せるべきではない、という考えを明らかにしています。
また、DAOでハッキングが起きた場合、スマートコントラクトの欠陥が発見された後でも修正するのが困難なため、セキュリティ上の懸念がされています。
問題が見つかったとしても、システムを変更するにはコミュニティからの合意を得る必要があるため、迅速な対応が難しく、盗難や金銭の損失、その他の悲惨な結果につながる可能性があるとしています。
法的整備
日本を含めて、世界中の国々でDAOに関する法律は十分に制定されていません。
今後DAOが普及し続けていくにも、セキュリティや消費者保護ができるように、ある程度国による規制は必要になるでしょう。
例えば2021年以降は多くのDeFiが登場し、中にはハッキング被害を受けて大量の仮想通貨を流出させたところもありましたが、ハッキング被害に遭った参加者が被害総額の補償を受けられるとは限りません。
日本の仮想通貨取引所のように各国の金融庁の認可を受けて運営しているわけではないので、ハッキング被害に対して補償をする義務はDAOにはありません。
もし何かしらの法的な問題が発生した場合、煩雑な法廷闘争にまで発展する可能性もあるので、今後様々なDAOが活動していく中で大きな注目ポイントとなるかもしれません。
スピード感
中央集権者がおらず民主的に運営されることがDAOのメリットではありますが、逆に組織としての意思決定が遅くなってしまうという懸念があります。
DAOが運営方針を決定をするためにはガバナンストークンによる投票が必要なので、どうしても方向性の決定までに時間がかかってしまいます。
DAOで運営しているサービスがハッキングされたときや、スマートコントラクト上で欠陥が見つかった時でも意思決定が遅れてしまう懸念があります。
ガバナンストークンによる投票が必要になるので、不測の事態に対して迅速に対応できない可能性があることはデメリットと言えるでしょう。
メディア・広告業界は動き出している
このDAOの大きな流れに波乗りしようと、一部広告会社はすでにDAOに売り込みを始めております。
ブロックワークス(Blockworks)は、利益を生む可能性があると見込んで、すでにイベントスポンサーなどの広告機会をDAOに売り込み始めています。
「DAOは新たな仕組みになりつつある。100億ドル(約1兆1000億円)以上の資金を持つDAOも存在するのに、メディア企業はまだそのことを認識していない」とヤノウィッツ氏は話しています。
現在、ブロックワークスのセールスチームに、DAOのディスコードチャンネル(Discord channel)への売り込み方を学ばせている最中なのだと言います。
ちなみに、ビットコインもDAOの1つと言われております。
ビットコインの取引はネットワーク参加者によって処理・記録され、ブロックチェーンへの取引記録の完了後に新たなビットコインが発行されます。
こうした一連の流れはブロックチェーン上でプログラミングされており、オープンソースであるため誰でも閲覧可能です。
閲覧できることに加えて、ビットコインの承認作業には誰でも参加できますし、新規発行されたビットコインを受け取れます。
DAOによる生活スタイルの変化
画像出典:https://forbesjapan.com/
ここでは、米フォーブス誌に面白い記事があったので紹介します。
22年はWeb 3.0の動きによって新たな仕事や働き方が認識され、普及するようになるだろう。
先述のDAOは、テックサビーな(テクノロジーに精通した)若者にとって、新たな就職先となりつつある。
自分が共感するテーマを扱っているDAOに参加して、自律分散型組織で仕事をこなし、そのDAOのトークンで報酬を受け取ることができる。
複数のDAOに貢献することも可能だ。
これまでのピラミッド型の伝統的組織に就職してキャリアを築くのではなく、自律分散型組織で自分が貢献できることに集中して、貢献に応じた報酬を得ることができるモデルだ。
シリコンバレーではGAFAなどのWeb 2.0企業からWeb 3.0への転職、というのが最新テックトレンドに敏感な若者の間で一つのテーマとなりつつある。
また、メタバースの中でトークンを中心とした経済圏が生まれることによってそこに新しい仕事が形成されるようになってきている。
例えば、メタバースの中で不動産ブローカーとしてバーチャルな土地(NFTとして取引される)の売買を斡旋する人たち、メタバース内で使われるアバターのファッションデザイナーや洋服屋などといった今までにはなかった新しい仕事がデジタル世界で生まれているのだ。
またAxie InfinityなどのPlay-to-Earn型のWeb 3.0型ゲームで遊ぶことで所得を稼ぐ人口も引き続き増えていくだろう。
今後、自分の所得のほとんどを、現実社会よりもメタバースで稼ぐ人たちが多くなっていくはずだ。
今後は、メタバース内で仕事をする。
そんな世界になるかもしれない。
しかしこの実現には、まだまだ先の話なんじゃないかな?と思う。
まだ今後10年間は、WEB2.0の世界を僕たちは生き。
10年後位から、徐々にWEB3.0へ移行し始める。
そんな予感がしますね。
まだ現状は想像がつかないですよね。
代表的なDAOの紹介
ここではいくつかDAOを紹介します。
正直DAO1つとっても沢山あります。
現状下の図のような構造になっていますね。
画像出典:https://twitter.com/cooopahtroopa/status/1407458878246121475
カテゴリー別に分かれており。
それぞれの部屋にDAOがあるといったところでしょうか。
残念ながら、ほとんどが海外なので。
英語で見る必要があります。
英語ができる人なら、なんも苦ではないですが。
英語が苦手な人は、翻訳しながら読み進めて行く必要があります。
BitDAO
画像出典:BitDAO
世界に数多く存在する DAO の中でも、特に大規模で管理金額も大きいのが「 BitDAO 」です。
BitDAO はシンガポールの仮想通貨取引所「 ByBit 」が全面的にサポートしている DAO です。
具体的には、同社が年間約 10 億ドルの資金提供を予定していると言われています。
そのほか、PayPal の創業者である Peter Thiel 氏をはじめとした多くの著名人・投資家も資金提供をしていることでも知られています。
BitDAO の設立目的は、将来性の高い DeFi や NFT に関するプロジェクトに資金提供・流動性の供給をすることです。
DeFi とは「分散型金融」のことで、中央管理者が存在しない金融仲介サービスを指します。
具体的には、取引所やレンディング(貸付)サービスなどが挙げられます。
スタートアップの DeFi プロジェクトへ出資し、成長を支援するという取り組み内容から、BitDAO は今後の成長がとても期待できる DAO と言えます。
MakerDAO
画像出典:MakerDAO
MakerDAO(メイカーダオ)とは、2014年に作られたDeFiプロトコルであり、現在存在するDAOの中でも特に歴史があるプロジェクトとなります。
MakerDAOはイーサリアムブロックチェーン上に作られているプロジェクトとなっており、イーサリアムを預け入れることでステーブルコインであるDAI(ダイ)を発行するというスマートコントラクトがコード化されています。
また、MakerDAOではMKRというガバナンストークンが発行されており、これを所有することで運営に関する投票権を得ることができます。
MKRは歴史的にも大きく価格を伸ばしている通貨でもあるので、近年はガバナンストークンとしての役割だけでなく投資対象としても大きく注目されています。
Usebraintrust
画像出典:https://www.usebraintrust.com/
Usebraintrust は、フリーランスと雇用者をつなぐ仕組みを提供する DAO です。
これまではフリーランスが仕事を探す場合、マッチングサービスなどを利用することが主流でした。
しかし、多数のフリーランスが集まるサービスでは、案件を獲得するために過剰な賃金の値下げが行われ、労働に対する適切な支払いが行われないという課題がありました。
この問題を解消するのが Usebraintrust です。
Usebraintrust ではマッチングサービスという仲介業者を排除することで、労働者と企業を直接繋ぎます。
具体的には、Usebraintrust ユーザーであるフリーランサーは賃金の 20% を還元するシステムとしています。
これにより個人が手元に入る給料を稼ぐためには価格を上げる必要が生じ、結果としてフリーランスの低賃金労働を防ぐ仕組みが作られる。
また、フリーランスを利用する企業側も数 % の処理手数料を DAO に支払います。
さらに、新メンバーを招待するとトークンが進呈される制度もあります。
これにより、質の高い仕事ができる人が Usebraintrust に集まるというメリットもあります。
PleasrDAO
画像出典:https://pleasr.org/
PleasrDAOは、NFTの共同購入を目的として設立されたDAOです。
高価値のNFTに共同で投資し、スマートコントラクトを通じてそれらの所有権を共有しています。
元々は、デジタルアーティストpplpleasrがUniswapV3の設立を記念して作成したNFTを購入するためにTwitterを通じて設立されました。
このオークションでの収益は、アジア系アメリカ人と太平洋諸島に住むマイノリティのコミュニティを支援するために使われたそうです。
現在もその活動は続いており、Edward SnowdenのNFTや、ヒップホップ史上において最大級のインパクトを残したクルーWu-Tangの、世界に1枚しか存在しないアルバム「Once Upon a Time in Shaolin」などを共同購入しています。
DAO銘柄を購入するには
DAO(分散型自立組織)に参加するためには投票券としての役割があるガバナンストークンを購入する必要があります。
2022年6月現在、一部のガバナンストークンは国内の仮想通貨取引所にも上場していますが、多くは海外取引所でのみ取り扱いされていることが多い状況となっています。
流れとしては、
- 国内取引所でビットコインを購入
- 海外取引所へビットコインを送金
- 海外取引所でガバナンストークンを購入
と行った流れです。
横文字多くてわからないですよね(笑)。
とりあえずは、トークンを購入するには。
ビットコインとか、イーサリアムって通貨が必要なんだ!って覚えておいてください。
そのビットコインやイーサリアムを購入するには、取引所って所で口座の解説が必要になります。
おすすめは、「bitbank」と「bitFlyer」と「Coincheck」。
どれも無料でスマホ1つで口座開設可能です。
この3つの取引所はどれもオススメですが。
bitFlyerに関しては、下記の招待URLより口座開設しますと。
1,000円分のビットコインが貰えますので、お得ですよ。
招待コード
4q3jhoqe
招待URL
ビットコインについてもっと知りたい方は下記のURLでも解説しておりますので。
参考にしてみてください。
まとめ
本日は以下について解説しました。
- DAOとは?→自律分散型組織。トップダウン組織でもはなく、プロジェクト別に関わる新たな組織
- DAOのメリット→参加者全員が平等、オープンソースで透明性が高い、資金調達が容易
- 参加者全員が平等→ガバナンストークンにより意思決定が行われる
- オープンソースで透明性が高い→どういうルールで組織が運営されるのかが誰でも分かる
- 資金調達が容易→ガバナンストークンにより、資金調達が安易に
- DAOのデメリット→ハッキングリスク、法的整備、スピード感
- ハッキングリスク→The DAO事件によりイーサリアムがハッキングされた
- 法的整備→世界中の国々でDAOに関する法律は十分に制定され邸内
- スピード感→運営方針を決定をするためにはガバナンストークンによる投票が必要
- メディア・広告業界は動き出している→ブロックワークス(Blockworks)は、イベントスポンサーなどの広告機会をDAOに売り込み始めています。
- DAOによる生活スタイルの変化→今後は、メタバース内で仕事をする。
- 代表的なDAOの紹介→BitDAO、MakerDAO、Usebraintrust、PleasrDAO
- DAO銘柄を購入するには→ビットコインやイーサリアムが必要
また時間があれば、DAO自体をどうやって立ち上げるのか?
また依存のDAOに参加するにはどうすれば良いか?など解説していこうと思います。
今回で、なんとなく大まかな全体像が掴めましたかね?
今後のトレンドになるかもしれない。
ぜひ、頭の片隅にでもおいて置いてください。
本日も最後までお読み頂き誠にありがとうございます。
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