今日は田口まこさん著書の「短いは正義」を解説していこうと思います。
この本は一言で言うと、「短く書く技術を身につける」本です。
こんな悩みを持った事ありませんか?
- 伝わる文章を書こうと色々と気を使う
- 文章を書くのが苦手
- メールを1つ書くだけで疲れる
その多くは、「ワンセンテンスが長い」ことが原因です。
とにかく短く書くことだけを心がけてください。
著者である田口まこさんは、コピーライター歴30年以上。
これまでに、花王・資生堂・P&Gなど名だたる企業のコピーライターをしたプロです。
田口まこさんが言うには、「ワンセンテンス60文字以内」が良いと言います。
この本を読めば
- 伝わる文章
- 評価される文章
- 結果が出る文章
を楽々書けるようになります
本日は、本書の中でも、「ワンセンテス・ワンメッセージ」を実現するための3つのポイントを解説します。
- メッセージごとに文を小分けする
- 「いらない情報」を見極める
- タイトル・見出しは「広げる、選ぶ、磨く」
それでは解説していきます。
メッセージごとに文を小分けする
例えば商品の説明文などを読んでいて、こう思ったことはありませんか?
- 内容がわかりにくい
- どの情報も頭に入ってこない
この多くが「ワンセンテンスにメッセージを盛り込みすぎている」ことが原因です。
文を見直し、メッセージごとに小分けする。
それだけで文章は一気にわかりやすく変化します。
その理由は
- それぞれの内容が一気にわかりやすくなる
- 改善点やムダな内容も見える
からです。
例えば下記の文章を見てください。
このマスカラは、髪を内側からケアするヘアトリート「◯◯」の美容成分を贅沢に配合し、まつ毛をボリュームアップしながら、しっかりケアをしてくれる1本で2役のアイテムなんです。
ワンセンテンス88文字あります。結局何が伝えたいのか?わからない文章です。
これをメッセージごとに小分けします。
- このマスカラは、髪を内側からケアするヘアトリートメント「◯◯」の美容成分を贅沢に配合しています。
- まつ毛をボリュームアップします。
- さらに、しっかりケアをしてくれる、1本で2役のアイテムなんです。
例えば、「美容成分」とは髪をケアする成分のことです。
すると、次に続く内容は「ボリュームアップ」より「しっかりケア」の方が、理解しやすいことに気づきます。
また、「髪を内側からケアする」と「美髪成分」は似た意味を持つので、どちらかは削れそうです。
このマスカラは、ヘアトリートメント「◯◯」の美髪成分を贅沢に配合しています。まつ毛をしっかりケアします。さらに、ボリュームアップも叶えてくれる、1本で2役のアイテムなんです。
最初の文に比べると理解しやすくなりましたよね?
それぞれの情報も頭に入ります。
このように、メッセージごとに文を小分けすれば、自ずとワンセンテンスは短くなり文章もスッキリ整います。
「いらない情報」を見極める
例えば資料・メルマガなどで、
- 結局どれも伝わらない文章
- まとまりがなく、わかりにく長文
こんな文章を目にした事はありませんか?
その原因の多くは、
- 頭の中で情報が散らかっている
- あれもこれも大事だと持っている
- 全て伝えたいと思いがち
- 記憶に残っている順に、情報をパラパラとつなぎ合わせて書く
ことが挙げられます。
これを改善するのが、「情報を箇条書きにしてアウトプットする」事です。
プロのライターさんも、書き始める前には情報を箇条書きにして整理すると言います。
必要な情報を選び、いらない情報を省いて、最適な文章に組み立てる。
箇条書きにすると
- 情報の整理
- 不要な情報の排除
- わかりづらい文章からの脱却
につながります。
例えば、むかし話「桃太郎」のストーリーを100文字にまとめて見ます。
まずは、桃太郎の情報を箇条書きにして見ましょう。
- おばあさんは川へ洗濯に、おじいさんは山へ芝刈りに行った
- おばあさんが川で洗濯をしていると大きな桃が流れてきた
- 桃を割ると、桃太郎が誕生
- おじいさん、おばあさんは桃太郎を大切に育てた
- 成長した桃太郎は、鬼退治のために鬼ヶ島へ旅たつ
- 道中でイヌ、サル、キジに出会い、きび団子を与えて家来にする
- 鬼ヶ島で鬼を征伐
- 鬼が所有していた金銀財宝を故郷に持ち帰る
- その後、おじいさん、おばあさんと仲良く暮らす
書き出す順番にこだわりはない。
情報の切り取り方も自由。
細分化しても、近しい情報を1つにまとめても構いません。
とにかく思いつくままに書き出すことが大切です。
この中から、最も伝えたなければいけないコアな情報を1つ決めます。
例えば、「7:鬼ヶ島で鬼を征伐」を選んだとします。
すると補足で「5、6、8」が必要だと考えることができます。
そこに桃太郎の基本情報である、「2、3」を付け足し、100文字にまとめると。
老父婦が川で大きな桃を拾う。その桃から桃太郎が誕生。成長した桃太郎は、鬼退治を決意し、鬼ヶ島へ旅たつ。きび団子を与えて家来にしたイヌ、サル、記事と共に鬼を征伐。鬼の金銀財宝を故郷に持ち帰った
これだけ書かれていれば桃太郎がどういう主人公で、どんなストーリーかが掴める。
ワンセンテンスがいくつも連なる長い文章を書く場合は、まず全体の情報を整理することが大切です。
タイトル・見出しは「広げる、選ぶ、磨く」
- どの情報も頭に入ってこない
- 結局何が言いたいのか伝わらない
そんなことってありませんか?
その原因の多くは、「見出しで内容を説明してしまうこと」です。
そこで大切になるのが、一目で”魅力”を伝えることです。
タイトル・見出しは相手を引きつけるための武器になります。
そのためには、メッセージを1つに絞らなければなりません。
とは言え
- 1つだけだけ選べと言っても、伝えたいことがたくさんあるので選べない
- どれが1番相手に響くかわからない
そんな疑問が浮かびますよね?
そこで心に響くタイトルを作るための3ステップがあります。
- 広げる
- 選ぶ
- 磨く
それぞれ解説していきます。
広げる
話しやすい個室/旬の野菜中心/糖質ゼロの料理/SNS映えするカラフルなサラダ/カロリーが低い/少量で品数が多い/お得感のある価格設定/レディースデーオーガニックドリンクが充実
- 【環境】話しやすい個室
- 【健康志向】旬の野菜中心/糖質ゼロの料理/カロリーが低い
- 【女性に好まれる】SNS映えするカラフルなサラダ/少量で品数が多い/オーガニックドリンクが充実
- 【価格】お得感のある価格設定/レディースデー
選ぶ
詳細な1人の人物像をリアルに設定してください。
ターゲットの個人像を浮かび上がらせて、よりふさわしいメッセージを選びます。
28歳独身女性。飲料メーカーの人事部に勤務。年収400万円。趣味はヨガ。体重が増えてきた事が悩み。健康意識が高く、オーガニック食材を積極的に選んでいる。
外食で糖質ゼロというメニューは、あまり目にしないからです。
磨く
最後に、選んだメッセージをタイトルにふさわしい1文にします。
「糖質0の料理」ではそっけない印象です。
そこでまず、”新しいことをやりたい”という熱意を表すために「新提案」を。
次に、”女性客を増やす”という主旨をはっきり伝えるために「料理」ではなく「女子会」を。
より目を引くタイトルにするために、「ゼロ」は「0」に変えます。
『新提案!糖質0女子会』
タイトル作りには、「広告」がお手本になります。
全て無料ですから、いいなと思うコピーがあれば、メモして残しておきましょう。
また言葉を磨き、魅力的に見せるスキルは、本書第3章でも詳しく紹介されています。
気になる方は是非読んで見てください。
まとめ
本日は以下を解説しました。
- ワンセンテス・ワンメッセージについて
- メッセージごとに文を小分けする
- 「いらない情報」を見極める
- タイトル・見出しは「広げる、選ぶ、磨く」
- 伝わる文章を書こうと色々と気を使う
- 文章を書くのが苦手
- メールを1つ書くだけで疲れる
その多くは、「ワンセンテンスが長い」ことが原因です。
とにかく短く書くことだけを心がけてください。
ワンセンテス・ワンメッセージのポイントは。
- メッセージごとに文を小分けする
- 「いらない情報」を見極める
- タイトル・見出しは「広げる、選ぶ、磨く」
メッセージごとに文を小分けすることによって
- それぞれの内容が一気にわかりやすくなる
- 改善点やムダな内容も見える
「いらない情報」見極めると
- 情報の整理
- 不要な情報の排除
- わかりづらい文章からの脱却
タイトル・見出しは「広げる、選ぶ、磨く」は
一目で相手に魅力を伝える技術でした。
本書では他にも、『「数字入りの文章」の作り方』『タイトル、見出しを強くする10のテクニック』など。
テクニック・ノウハウ満載です。
是非気になる方はチェックして見てください。
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