こんにちは。
まずはこちらをご覧ください。
ウールのマフラーがチクチクするのは何が原因?
繊維が太い
表面が荒い
肌が乾燥している30ミクロンより太い繊維を5%以上含む生地がチクチクを発生しやすいという説もある。ウールの表面は、人の髪の毛のようなうろこ状のスケールになっているためスケール部分が荒いと肌に刺激を感じることがある
— 毛利 和裕@アパレル起業家 (@KazuhiroMouri) January 2, 2021
先日このようなツイートをしました。
皆さんも、マフラーとか洋服とかで「なんかチクチクするな」って思ったことありますよね?
本日は、そんな原因と改善策について具体的に解説して行きます。
ウールがチクチクする原因とは?
衣類の繊維の先や側面が当たって肌を刺すような刺激を感じる現象は、個人差がありますが特に冬場はチクチクを感じやすい傾向にあります。主な原因を見てみましょう。
繊維が太い
一般的に太くて張りのある繊維の断面が肌にあたると刺激を感じやすくなるといわれており、30ミクロンより太い繊維を5%以上含む生地がチクチクを発生しやすいという説もあります。(1ミクロン=1mの100万分の1。)
人の髪の毛が50から100ミクロンのため、それよりも少し細い程度になります。
この程度の太さの繊維の場合、ウールに限らずアクリルなど、どんな繊維でも同じチクチクが発生する可能性があります。
表面が荒い
繊維の側面の組織が粗いと皮膚に刺激を感じることもあります。
多機能なウールの表面は、人の髪の毛のようなうろこ状のスケールになっているためスケール部分が荒いと肌に刺激を感じることもあります。
肌が乾燥している
チクチクの原因が、肌そのものにある可能性もあります。肌の水分量が失われると、肌表面が乾燥して些細な刺激に敏感になりやすく、湿気の少ない冬は特に症状が出やすい傾向になります。
汗が刺激となる
本来、ウールは通気性に優れた素材ですが、混合ウールの場合は汗を溜めこみやすいといわれています。
通気性が悪く、汗がこもりじめじめした肌は、少しの刺激にも敏感になり、ウールのチクチクした刺激は、強い刺激となりかゆみを生じさせます。
セーターを着たときの肌荒れやかゆみを引き起こす原因のひとつとして、セーターの繊維の中に洗剤や柔軟剤が残っていることが考えられます。
チクチクの改善策とは?
ウールのチクチクとした刺激は痒みを増幅させる原因でした。
それでは、チクチクした刺激を軽減する改善策についてご説明しましょう。
直接肌に触れさせない
ウール素材の衣類を直接肌に触れさせることは避けましょう。
セーターを着るときは、素肌ではなくTシャツなどを中に一枚着用することで、チクチク感を軽減できます。
アンダーシャツには、肌にやさしいシルクやコットン素材のものがおすすめ。
繊維の細いウール素材を選ぶ
チクチクと肌を刺すのは、ウール繊維の太さが原因でした。
ウール素材のなかでも、メリノウールは巻きの強い繊維で、13~19ミクロンととても細いのが特徴。
メリノウールは繊維の細さとやわらかさから、衣服に多く使用されています。
ウール素材の衣服を選ぶなら、繊維の細さにも注意して選びましょう。
柔軟剤で柔らか効果アップ!
一度、着てみてチクチクと刺激のあったウールの衣服は洗ってみましょう。
中性洗剤で手洗いしてから、柔軟剤でふっくらと仕上げるとチクチク感が軽減します。これは、ウール繊維の毛先を柔軟剤でやわらかくする効果があるためです。
ウール以外の自然素材ニットにも注目!
どうしても、ウールのチクチクが気になる方には、摩擦の少ないコットンやリネンなど自然素材を混合した肌にやさしいニットがおすすめ。
ウールのようなふわふわ感はありませんが、洗うたびに風合いが増してくるため一枚で長く楽しめるニットです。
また、一番のおすすめは「カシミヤ100%」素材のものです。カシミヤは山羊の毛でできたものでとても繊維が細いため、手触りがとても柔らかいという特徴があります。
ただ、貴重なため費用も負担になりやすく、洗濯をすると縮みやすいので取り扱いには注意が必要です。
カシミヤ素材のもので、ゆったりしたシルエットのものだと肌への負担もなく着心地も良いので、オシャレを楽しむことができます。
ウール製品のお手入れ方法
ウールは型崩れしづらいという特徴があるものの、虫に食われやすいというデメリットがあります。
そのため、適切なお手入れが必要です。
洋服ブラシ
ウール製品のお手入れには、洋服ブラシを取り入れましょう。
フラッシングすることで、繊維の間に入ったチリ、ホコリや花粉、摩擦でちぎれた繊維などを払います。
毛の流れを整えて毛玉を防止し、繊維に空気が流れることで、ふんわり弾力が復活するのです。
ウールは静電気の起こりにくい繊維ですが、合繊との混率などにもよって静電気が発生することもあるので、毛の流れを整え摩擦を減らすことで、静電気の帯電を軽減する効果も期待できます。
洗濯
ウールは水分を含んだ状態で揉まれると縮んで固くなるため、汚れが気になったらドライクリーニングか、やさしく手洗いでの洗濯がおすすめです。
手洗いする場合は、30度以下の水温で中性洗剤を使用してください。
ウールはアルカリ性に弱いので一般的な洗濯洗剤や塩素漂白剤はもちろん酸素系漂白剤もNGです。
摩擦を起こさないように、揉む、こする、などはせずにやさしく押し洗いをしましょう。
仕上げ剤としてウール100%なら加脂剤、または柔軟剤を加えて表面をコーティングし、摩擦を減らしふんわり仕上げるのがおすすめです。
また、ウールは日光に弱く黄変しやすいため、脱水の後は直射日光を避けて、形を整えてから日陰で干すようにしましょう。
保管は防虫対策を!
長く愛用するためには、シーズンオフの保管も大切です。
保管前にしっかり洗って、虫の餌になる汚れを除去し、防湿防虫対策をして通気性の良い環境で保管をしましょう。
ドライクリーニングに出した場合は、袋から出して1日風通しのよい日陰で晒してから保管するのがおすすめです。
まとめ
寒い季節になると欠かせないのがセーターですが、チクチク感は嫌ですよね。
全ての人がチクチク感を感じるわけではありませんが、できる限り避けたいというものです。
チクチクしないセーターを着るためには、購入段階で素材をチェックすることも重要ですし、既に購入したものに関しては柔軟剤を使用するなど、チクチク感を和らげる工夫をしてみましょう。
また、肌の保湿も大切ですね。快適な着心地を実感するためにも、上記の解消法をぜひ試してみてください。
参考URL:https://araou.jp/article/4160https://life-seeds.net/post-966/http://www.rolca.net/blog/wool-clothes-care/756.htmlhttps://www.solotex.net/column/uru-mafura-chikuchiku/https://korenare.com/scarf/
最後までご覧いただき誠にありがとうございます♪
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