おはようございます。モウリです
先日このようなツイートをしました。
これ聞いてパッとわかる人!
すごいですね。リテラシーが高い。
ただ何それ!(芸人:ZAZY風)っと思った方。
安心してください。
今日は、このインフレや円安について解説して行きます。
この記事を最後まで見れば。
- インフレについて理解できる
- 円安ってどういう事?
- スタグフレーションって何?
- スタグフレーションになるとどう言う影響があるのか?
- 僕たちはどう対処すれば良いのか?
がわかるようになります。
是非最後までご覧ください。
インフレとは何か?
まず初めにインフレについて抑えておきましょう。
インフレとは「インフレーション(inflation)」という単語を略したものです。
インフレーションは、モノの値段が継続的に上がり続ける状態のことを指します。
英語の「inflation」には「膨張」という意味もあります。
一方デフレとは「デフレーション(deflation)」の略で、私たちが普段買っている日用品やサービスの値段(物価)が全体的に下がる現象です。
つまり、モノに対して、貨幣の価値が上がっていく状態を指します。
画像出典:https://www.kyoto-np.co.jp/articles/biz/658152
インフレが起こるメカニズム
インフレが起こるメカニズムは下記になります。
景気が良くなる→給与が上がる→消費行動が促進→供給不足や「高くても買ってもらえる」ことから、モノの値段がアップ→供給量を増やすべく、企業が設備や人への投資を加速→仕事が増える→景気が良くなる→給与が上がる→ループの繰り返し
この好循環ループを指します。
良いインフレは「景気の拡大をともなうインフレ」ということですね。
悪いインフレも存在する
ただ良いインフレもあれば悪いインフレもあります。
これが「スタグフレーション」です。
商品の仕入れ価格の上昇ほど商品価格に上乗せできず、企業の業績が悪くなり、賃金が上がらないのに身の回りの商品が値上がりして家計を圧迫する、といった悪循環をもたらすのが悪いインフレです。
つまり、景気が悪くなっていっているのに物価が上がる状態。
インフレとデフレがねじれたような状態を指します。
画像出典:https://www.nomura.co.jp/el_borde/article/0029/
例えば5%のインフレが起これば、今まで20万円で済んでいた生活費が21万円になってしまいます。
これで収入が10%増えて30万円から33万円に上がっていたらインフレは全く問題ありません。
しかし、収入が上がらなければ生活は苦しくなるだけです。
一般的に、緩やかなインフレが経済にとって良い状態だといわれていますが、それは収入がモノの値段以上に上がることが大前提です。
2022年は「スタグフレーション」になる可能性が
さてここからが本題と言っても良いでしょう。
インフレの概要は前章でお話した通りです。
では現在の物価はどのような水位でしょうか?
画像出典:https://www.nomura.co.jp/el_borde/article/0029/
物価の変動を表す指数である「消費者物価指数(総務省統計局「2020年基準 消費者物価指数 全国 2021年(令和3年)の物)」を見ても、2021年度から前年同月比で上向く傾向にあります。
給料が伸び悩む中、このまま生活必需品の価格が上昇し続ければ、スタグフレーシ
ョンに近い状態になりかねない。
あなたも生活をしていて思った事ありませんか?
ガソリンや電気料金の高騰。
小麦の値上がりにより、パンやお菓子の値段が上がっていたります。
なぜ?物価は上がっているのでしょうか?
前述にも記載した通り、消費者物価指数を見ても上昇傾向が見受けられる。
そもそもなぜ?物価が上がっているのでしょうか?
ここで関連するのが2点あります。
- 円安傾向の波
- 世界的なインフレ傾向
一つずつ見て行きましょう。
1:円安傾向の波
これは、米国FRB(米連邦準備制度理事会)の利上げが関連している。
米連邦準備理事会(FRB)が今月16日にゼロ金利政策を解除しました。
今年だけでも0.25%刻みであと6回分もの追加利上げを示唆する。
一方日本では物価目標2%達成の見通しが立たない。
日銀が大規模緩和を継続する意向を固めました。
短期金利をマイナス0.1%に据え置く。
そして満期10年の国債を無制限に買う「指し値オペ」を駆使して長期金利に0.25%の強力な天井制限を課す方針をしました。
その為短期と長期の両方で、日米金利差の拡大観測が強化され、ドル高・円安圧力が増しています。
一般的に金利の低い所から高い所へ流れる傾向があります。
金利の低い「円」は売られ、金利の高い「ドル」が買われている
Q&A:指値オペってなに?
日銀は、国債や社債などの売買を通して、日々、金融市場のお金の流れを調整する公開市場操作=オペレーションを行っています。
日銀や市場関係者は略して「オペ」と言っています。
「指値オペ」は、日銀が利回りを指定して(=指値)、国債を無制限に買い入れる措置です。
指値オペには、長期金利の上昇をブロックする効果が期待できるんです。
国債と金利は「国債が売られると金利が上がり」、「国債が買われると金利が下がる」という関係にあります。
日本と欧米の金融政策が対照的な理由は、どこにあるのか?
それは物価上昇の質です
欧米では新型コロナウイルスからの経済活動の回復のペースが速く、個人消費も力強い。
その為物価が急上昇しています。
各国の中央銀行は、インフレを抑制するために利上げに踏み切るなどの金融の引き締めに方向転換しました。
しかし、日本の物価上昇率は上昇傾向であるものの、欧米と比べると歴然の差。
日銀が目標とする2%の物価安定には達していません。
しかも物価の上昇は賃金にも個人消費にも十分に反映されておらず、現在の金融緩和策を続けざるを得ない状況です。
今後、アメリカとの金利の差がさらに広がることで、外国為替市場では円安が進む可能性があります。
2:世界的にインフレ傾向
先ほどの金利の他に、国境を越えたモノやサービスの売り買いの動向も関係してくる。
たとえば、日本の輸出が拡大すれば(日本のモノを買う外国人が増えれば)、代金を支払うためにドルなどを円に交換する動き(=円の需要)が増えると考えられる。
このため、輸出の増加は円高を導きやすい。
画像出典:https://manabow.com/foreign/chapter3/1.html
同じように、日本に訪れる外国人旅行者や、インターネットを通じて日本の情報サービスを利用する外国人などが増えれば、やはりドルなどを円に交換する動きも増えるので円高になりやすい。
それとは反対に、日本の輸入の拡大や、日本から海外に向かう旅行者の増加は、円安を導く要因だといえます。
では日本の貿易支出を見て見ましょう。
財務省が3月16日に発表した2月の貿易統計を見てみると。
貿易収支は6683億円の赤字で、市場予想の中心(1500億円)を大幅に上回りました。
内訳を見ると、輸出はこれまで足かせとなってきた自動車が8.3%増と持ち直した(前月は1.0%減だった)。
輸入は原油および粗油(93.2%増)や液化天然ガス(65.3%増)が圧倒的な伸びを示しました。
画像出典:https://www.businessinsider.jp/post-252074
結果として、3カ月移動平均で見た(=傾向や流れとして見た)貿易赤字は1245億円で、2014年3月以来の高水準となっています。
画像出典:https://www.businessinsider.jp/post-252074
2014年3月当時も燃料価格の高騰が背景にあったものの、ほかに、消費増税を直後に控えて(同4月)駆け込み需要が輸入を焚きつけるという一過性の要因もありました。
しかし今回は、ロシアによるウクライナ侵攻での影響。
原油価格高騰が引き金になっています。
しかも、ウクライナ危機の影響が統計に反映されるのは3月以降なので、貿易赤字の拡大はまだこれから広がると見解しています。
円安はメリットなのか?デメリットなのか?
日銀が2022年1月に公表した「経済・物価情勢の展望(展望レポート)」では。
「円安は日本にとってプラス」と結論づけています。
画像出典:https://www.businessinsider.jp/post-252417
メリット:
(1)価格競争力改善による財・サービス輸出の拡大
(2)円建て輸出額の増加を通じた企業収益の改善
(3)円建て所得収支の増大デメリット
(4)輸入コスト上昇による国内企業収益および消費者購買力の低下
とは言えこの意見に対して懐疑的意見を持つ方も多くいる。
円安のメリットで得をするのは、輸出や海外投資の還流に近いグローバル大企業だけで、内需主導型の中小企業や家計部門はデメリットで損する面が圧倒的に大きい。
円安にはどう対応すれば良いのか?
外貨建ての資産を持つと良いよ
例えば、ドル建ての株式だったり。
ユーロ建ての債券など様々な通貨で資産を持つといいです。
これは、外国株や外国債券の「円建て」投資信託などのように。
「円建て」であっても外国の資産に投資するものであればOKです。
日銀が公表した資金循環統計における家計の金融資産の内訳を眺めると
資産全体の54%を「現金・預金」が占めていて
次いで「保険・年金」が27%を占めていることがわかります。
これは少なくとも全体の8割を安全資産が占めていることを示唆します。
つまり多くの日本人が「円」資産しか持っていないことを意味します。
これは円安が加速すれば、円建てペースの資産は変わらなくても、世界から見た場合。
ドル建てベースの資産額は目減りしていることになります。
それは、インフレによって買えるものの量が減る事を意味しますから。
これからの「円安相場」を見越して準備をしておく必要があると言えます。
また「金」などのコモディティ投資もリスクヘッジの1つとされています。
コモディティの価格はインフレと強くリンクしていることも特徴に挙げられます。
貨幣価値が減少(=インフレ)したとしても、コモディティの本質的は変わらない(=インフレに応じて価格が上昇する)ためです。
世界的にインフレの影が忍び寄ってきている中、円安メリットのみならず、こういった切り口でもこれら業界への注目度は高いと考えます。
例えば、金ETFで有名なSPDRゴールド・シェア(1326)、純金投資信託“金の果実”(1540)などです。
投資初心者の方はひとまず基軸通貨の「ドル」と連動する資産を持っておくと良いよ。
株やコモディティなど購入を検討している人は、証券会社を利用するのをお勧めします。
おすすめは「SBI証券
証券会社については以下でも解説していますので。
あわせて読んで見てください。
ちなみに証券口座を開設する際は、ハピタス経由で口座開設すると。
ポイントも7000円分付与されるので得ですよ。
これを機にポイ活も取り入れてみてね。
まとめ
本日は以下について解説しました
- インフレとは何か?→モノの値段が継続的に上がり続ける状態
- スタグフレーション→景気が悪くなっていっているのに物価が上がる状態
- 2022年は「スタグフレーション」になる可能性→円安傾向の波、世界的なインフレ傾向
- 円安傾向の波→FRB(米連邦準備制度理事会)の利上げと日銀の「指し値オペ」
- 世界的にインフレ傾向→ウクライナ侵攻による原油価格高騰
- 円安のメリットデメリット→円安のメリットで得をするのは、輸出や海外投資の還流に近いグローバル大企業だけで、内需主導型の中小企業や家計部門はデメリットで損する面が圧倒的に大きい
- どう対応すれば良いのか?→外貨建ての資産を持つと良い
少し難しい用語などもありましたが、理解できましたでしょうか?
普段何気なく聞いているニュースも日々疑問を持ち。
僕たち個人個人ができる最善の方法を感がていく癖がつくと嬉しいです。
本日も最後までお読み頂き誠にありがとうございます。
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