なぜ原油価格は上がっているのか?その理由と背景について解説

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おはようございます。モウリです。

ここ最近のニュースで

  • 原油価格が上がっていますとか
  • ガゾリンの価格が上がっていますとか
  • 1バレル〜円とか

良く聞きませんか?
これって何でなのか?って疑問に思いませんか?

そしてバレルって何?って思う人もいますよね?
かく言う僕も思いました(笑)

ですから今日は

  • なぜ原油価格が上がっているのか?
  • 上がった場合、僕等の生活にどう影響が及ぼすのか?

解説して行きます。

ぜひ参考にしてみてね。

ガゾリン価格って何で値上げしてるの?

結論:原油価格が上がっているからです。

日本エネルギー経済研究所石油情報センターは、2021年11月1日時点のレギュラーガソリンの店頭価格が1リットルあたり168・7円だったと発表しました。これで値上がりは9週間連続となり、約7年ぶりの高値水準が続いています。
Yahooニュースより

ではなぜ?原油価格が上がっているのでしょうか?
その理由としては大きく5つ挙げられます。

  1. 世界経済の回復基調
  2. アメリカのハリケーン
  3. OPECの追加増産見送り
  4. 天然ガスの高騰
  5. 円安傾向

では1つずつみて行きましょう

世界経済の回復基調

新型コロナウイルスのワクチン接種が進んだことで、世界的に経済活動が再開。
その結果として原油の需要が一気に膨らみました
さらに、火力発電の燃料として使われる天然ガスや石炭の価格が上昇し、代わりの燃料として需要が高まっているのです。

しかし、その一方で供給は抑えられている状況になっており、その需給バランスが崩れてて価格が高騰している状態です。

アメリカのハリケーン

ではなぜ?供給が抑えられているのでしょうか?
その答えが、今年8月に石油関連の施設が多く集まるアメリカ南部を巨大ハリケーンが直撃が理由の1つです。

OPECの追加増産見送り

原油価格が上がってきたら一般的に石油輸出国機構(OPEC)が増産を行うことが多いのですが、今回はその増産が見送られたということでさらに原油価格が上がっているという状況です。

10月4日に閣僚級会合でOPECが増産要請に応えなかった理由は下記のように答えています。

「新型コロナウイルスの第4波が原油需要を再び減少させかねない」と懸念したからだ。
OPECは「来年は供給過多になる」と見込んでおり、増産幅を拡大すれば、原油市場の需給バランスが大きく崩れかねないと判断した。

天然ガスの高騰

この背景はいわゆる脱炭素化への以降です。

気候変動対策が進む欧州では、火力発電の燃料の比重を石炭から天然ガスに移してきたことも後押しし、ガス需要が一気に増えました。

次に、欧州各国が力を入れる風力発電が「風不足」で十分に機能せず、火力発電に頼らざるを得ない事情が挙げられる。
今年の欧州は春先まで寒さが続き、暖房を使う期間が長引いて例年よりガス貯蔵量が少なくなっていたという不運も重なっています。

円安傾向

アメリカの長期金利の上昇などを受けて、12月1日時点で1ドル113円台と円安傾向が続いています。
円安が続けば輸入価格にも影響が出ることが考えられます。

原油価格も為替レートはニューヨークで決まる

原油価格は、ニューヨークの取引所できまっています。
厳密には原油先物の価格が決まり、「わが国の原油は品質が良いので先物価格プラス3%で売る」といった考え方に基づいて世界中の原油の取引が行われています。

ここには、世界中から原油の売り手と買い手が集まるほか、投機家たちも集まってくる。
原油先物の取引なので、値上がりすると思えば買って期日前に売れば原油の貯蔵施設を持たなくても良いし、値下がりすると思えば原油を持っていなくても先物を売っておき、期日前に買い戻せば良い。

したがって、「産油国が値段をつり上げるために皆で一斉に減産している」「欧米では天候が悪くて太陽光発電が難しいため、火力発電用に原油を買う電力会社が多そうだ」といった思惑で、値段が大幅に値上がりすることも起こり得ます。

ドルの値段(為替レート)も、ニューヨークで動く

こちらは日本の通貨と米国の通貨の交換比率なので、実需の貿易取引等は日本人と米国人が中心なのだろうが、やはり世界中の投機家たちが取引に参加しています。

為替レートは株価と同様に美人投票的な要素が強いので、米国の金融政策に敏感に反応しやすい。
投機家たちが「米国の金融引き締めはドル高要因」だと考えているからです。
そこで、米国の景気が良かったりインフレが懸念されたりすると「金融引き締めが近いからドル高を予想してドルを買っておこう」という投機家が増える。

こうして、日本国内の事情とは無関係にニューヨークで原油価格と為替レートが決まり、その掛け算で原油の輸入コストが決まり、それが大幅に値上がりしているから国内のガソリン価格が値上がりする、ということになリます。

なぜ原油の取引は産油国ではなくニューヨークで行われているのでしょうか?

それは、最初に何人かの人々がニューヨークで原油の取引をしていたので、原油を売りたい人も買いたい人も「ニューヨークへ行けば取引相手が見つかるだろう」と考えてニューヨークに集まって来て、それがさらに多くの売り手と買い手を引き寄せた、ということです。

こうした現象は、集積のメリットと呼ばれるもので、多くの場面で目にすることができます。
たとえば東京一極集中は、働きたい人が仕事を探しに東京に集まり、雇いたい企業が労働者を探しに東京に集まることによって進行している、という考え方です。

原油価格が上がると、僕らの生活にどう影響するのか?

原油は、いろいろなものに形を変えて生活に使われています。

例えば、ペットボトル、トレイ、レジ袋、メガネレンズ、クリーンニング用品などです。
そういうものの価格の上昇にもつながり、クルマを使わない人の生活費も圧迫する可能性がでてきます。
さらに野菜を育てるボイラーにも重油が活用されていますので、食品の値上げにもなる可能性もあります。

原油価格が上がることで身の回りのさまざまな製品の値上がりにつながる可能性があります。

バレルって何?を解消

原油価格を見る上で、1バレル〜と言う言葉を良く耳にします。

バレルって単位がわからない

って思う人も多いんじゃないでしょうか?
バレルについてもう少し深ぼって行きましょう。

なぜ原油の単位は「バレル」で表わすの?

1バレルは約160リットル弱です。
正確には、158.987294928リットル。

アメリカやイギリスなどで使われているヤード・ポンド法と言う体積の単位です。
日本だとメートル法とかですが。
世界基準では、ヤード・ポンド法なんです。

さらに別の単位で1バレルは、42ガロンに相当します。

ガロン?????

では、なぜ42ガロンを1つの単位としているのでしょうか。
昔、アメリカのペンシルバニア油田では、原油を樽に詰めて運搬していたので原油の単位を樽で数えていた、その名残のようです。

1バレルが、お腹の膨らんだ、あの一般的な酒樽1つ分の量です。
実際にはもう少し多くの量が入るようですが、運んでいるうちにもれたり揮発したりして、最終的には1樽で42ガロンが運ばれたそうです。
これをリットルに変換すると、約160リットル弱というわけです。

日本人にとっては、「1リットルいくら」という表現の方が分かりやすいかもしれませんが、アメリカではヤード・ポンド法が主流なので仕方がありません。

原油の採れない日本の言い分は通りませんね。
現在、国際的には原油や石油製品は、バレル単位で量ることになっています。
ところが、じつはバレルの定義というのは、国によっても、中身によっても違うのです。

じつはバレルの定義はいろいろ

実は、アメリカとイギリスでは、1バレルの量が違います。
さらに、アメリカでは何を量っているかによっても、1バレルの量が違います。

アメリカでの石油用の1バレルは、前述のとおり42米液量ガロン(約159リットル)ですが、その他の用途を量るときには一般液量バレルというものを使い、この場合の1バレルは31.5米液量ガロン(約119リットル)です。
また、穀物や野菜を量る際には標準乾量バレルという、105乾量クォート(約116リットル)で1単位になる計量単位がありますし、小麦粉や肉などの質量を量る際には、また違うバレルの定義があります。

イギリスでの1バレルは、36英ガロンで、リットルに換算すると約163リットルになります。

では、ガロンって何?

「1バレルが42ガロン」と言われると、次に気になるのは「ガロンって何?」ということだと思います。
さらにここまでで「米液量ガロン」とか「英ガロン」という単位が出てきました。
ガロンとは、一体どんな単位なのでしょう。
ガロンも、バレルと同じヤード・ポンド法です。
あえて違いを明確にするならば、バレルが液体などの量すなわち体積を表わすのに対して、ガロンは、それを入れる容器の量すなわち容積を表わす単位だという点です。

ガロンという単位も、バレルのように国や用途によって、いくつかの異なる定義があります。
イギリスでは、10ポンド(約4.5リットル)の水の体積を1英ガロンとしています。
アメリカでは、米国液量ガロンという液体用のガロンと、米国乾量ガロンという穀物用の2種類のガロンが存在します。
米国液量ガロンは約3.8リットル、米国乾量ガロンは約4.4リットルです。

もともと、イギリスでも量るものによってガロンの定義は違っていました。
昔のイギリスでは、ワインガロン、ビールガロン、穀物ガロンという3種類のガロンがあったそうです。
ガロンを定義する時にアメリカではワインガロンを採用し、イギリスではビールガロンを採用したことが、米ガロンと英ガロンの違いになったといわれています。

アメリカでは、ガソリンを量る場合に米国液量ガロンを用います。
原油の取引は液量バレルという単位を使い、ガソリン販売には米国液量ガロンという単位を使っているために、慣れない日本人が聞くと「?」と思うのでしょうね。

まとめ

 

本日は原油価格がなぜ上がっているのかに開設しました。

理由としては以下があげられました

  • 世界経済の回復基調
  • アメリカのハリケーン
  • OPECの追加増産見送り
  • 天然ガスの高騰
  • 円安傾向

また原油価格のレートはニューヨーク取引所で決定する。
また原油取引で行われる、「ガロン」や「バレル」という単位についても解説しましたね。

多分情報が多くて1度に理解するのは難しいかもしれません。
何度も読んでいただき理解を深めていって下さいね。

本日も最後まで読んで頂きありがとうございます。

 

 

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