CtoCの新たな新星!Z世代で夢中の『depop(ディーポップ)』について

COLUMN(コラム)
画像出典:https://sin.ie/
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おやようございます。モウリです

本日は今欧米のZ世代に人気の「depop」について解説していこうと思います。
「depop」は簡単に言うと、「メルカリ」みたいなフリマアプリなんですが。

  • ではなぜ?今Z世代に人気なのか?
  • リセール市場の今後について

など解説しておりますので。
是非最後までご覧いただければと思います。

「depop」とは?


画像出典:https://apparel-web.com/

CtoCのフリマアプリです
フリマアプリといえば、日本でいうと「メルカリ」を思い浮かべる方も多いかと思います。
実は海外のZ世代(1990年半ばから2010年代生まれの世代)に愛されているアプリが「depop」です。

えっ?聞いたことないです

日本ではまだ展開されていないんだよ

depopは、2011年にSimon Beckerman氏がロンドンで創業。
その後ロンドンのほか、ニューヨークとミラノにも拠点を置き、150ヶ国以上150ヶ国以上約3000万人の登録ユーザーを擁するなど、事業を順調に拡大しています。
2020年の流通総額は約6億5000万ドル(約712億円)、売上高は約7000万ドル(約76億円)で、それぞれ前年比2倍以上に伸長した。
そして、ユーザーの9割を16歳から24歳までのZ世代が占めると複数の海外メディアが報道し、注目を浴びています。

最近では、米ハンドメイドECサイトを運営するエッツィー(Etsy)が、ロンドン発のショッピングアプリ「ディポップ(Depop)」を買収すると発表しました。
取得額は16億2500万ドル(約1781億円)で。
同社は買収後、エッツィー、ディポップ、「リバーブ(Reverb)」の3つのEコマースブランドを運営しています。

僕個人的に使ってみた感想は、UIがカッコイイ。
インスタグラムを見ている感覚で購入が可能なんですよね。

もう少し見ていきましょう♩

感覚的に購入体験が生まれる

ここからはなぜ「depop」はZ世代に愛されているのか?
ここに迫っていこうと思います。

ここでは主に3つ取り上げたいと思います。

  • インスタグラムみたいなUI性
  • コミュニティ
  • サスティナブル

順番に解説していきます。

インスタグラムみたいなUI性


画像出典:https://www.forbes.com/

まず画像を見て頂ければわかる通り、おしゃれなデザインになっており。
服好きの好奇心をそそるUIになっていますよね?

僕たちの馴染み深いフリマアプリといえば「メルカリ」ではないでしょうか?
ただ「メルカリ」でお目当てのアイテムを探す際は、ユーザーが自らキーワード検索して商品を探す、もしくは、フリマアプリ側からランダムにおすすめの商品を表示させます。

一方depopは、「Explore(探索)」と「Feed(フィード)」という2つの機能があります。
「Explore」は日本のフリマアプリと同様の機能で、「Feed」はユーザー自身がフォローした他のユーザー(出品者)だけが表示されます。
これは日本のフリマアプリにない、depopの特徴的な機能です。

コミュニティ

また、ディポップではInstagramにあるようなDM(ダイレクトメッセージ)機能も実装されています。
SNSと類似するこれらの機能により、ユーザー同士が気軽に直接やり取りできる点も人気の理由です。

Instagramみたいに、気になる人を「フォロー」したり「イイね」するなど。
活発なコミュニティが生まれるのも特徴の1つですね。

特に「SNS世代」と呼ばれているZ世代のユーザーからすると、普段から慣れ親しんでいるInstagramの操作と同様の感覚で使うことができ、さらにそのまま売り買いができるという親近感のあるUI設計が支持を集めています。

サスティナブル

ここ最近では、ファッション業界が与える環境問題への影響などが指摘されていました。
Z世代は、これらの問題を真剣に考えている傾向があります。
そのため、循環型消費をし、良いものを長く使う傾向があります。

環境問題の観点からも、古着を好んで購入する。
この後記述していますが、2030年には、古着市場がファストファッション市場を追い抜くと言われております。
つまりリセール市場は今右肩上がりなんですね。

「depop」は日本で流行るのか?


画像出典:https://thechicdaily.com/

個人的な感想としては、「流行らない」
なぜそう思うのか?
ポイントは2つあります。
順に説明していきます。

日本の古着環境は充実している

まずですね、日本の古着市場は海外に比べて充実しています。
ヴィンテージショップベルベルジン(BerBerJin)ディレクター藤原裕の著書「教養としてのデニム」

こちらにも書かれていたのですが、世界に比べて日本が一番が手に入りやすい環境という事。
しかも品質の良い物やヴィンテージアイテムなども含めてです。
海外と比べて日本の場合は、古着を買うという場合。
お店が密集しているケースが多い、例えば原宿・下北沢・高円寺などが有名ですが。
古着屋が密集しているのは、実は海外では珍しい事なんです。
アメリカだと、車で1〜2時間走るなんてよくある話です。

こうした古着をすぐに購入できる環境。
ならびに品質の良いアイテムを沢山見られるのは良いですよね。

似たサービスが展開している

2つ目は、似たサービスが展開している点です。

例えば、Instagram経由でアイテムを購入できるのはもちろんですが。
他にも「楽天ROOM」「WEAR」なども、相互フォローやイイね機能も充実しています。
ここ2つは、古着ではないですが。
ファッション・コミュニティの観点で言えば、似たサービスです。

後日本ではすでに「メルカリ」が強い傾向がありますね。
また古着を売りたい時には、近くに買取を専門的に行える業者が多くあります。

例えば、「セカンドストリート」「ブックオフ」「ラグタグ」などなど。
僕たちの住む近くですぐに古着を回収・査定してくれる環境があるのも1つです。

日本語対応が始めるとわからない

少しサービスは違いますが、米国では爆伸びしている「SHEIN」ですが。
日本ではそこまで伸びていない印象があります。

このことから、「depop」が日本語対応しても。
そこまで伸びないんじゃないかな?って思ったりもします。

しかしながら、「Instagram」に飽きてきているユーザーもいますし。
「TikTok」以外の新しいプラットフォームを求めるユーザーもいるかな?と思う。

日本へ参入する場合、やり方次第ではめちゃくちゃ流行りそうな予感もする。

そもそも古着市場ってどうなの?

グリーンは再販、ブルーは倹約や寄付の割合を示す


画像出典:https://www.sustainablebrands.jp/

実は海外の市場で見ると右肩上がり
婦人服や子ども服、靴やアクセサリーなどを中心に、古着をオンラインで販売しているスレッドアップは、2021年に出したレポートで、アメリカの古着市場の包括的な調査結果を発表しました。
3500人の消費者を対象とした第9回年次調査では、古着市場は現在の360億ドル(約3兆9500億円)から今後5年間で倍増し、770億ドル(約8兆4550億円)に達すると予測しています。

2020年、初めて古着を購入した消費者は3300万人。
今後5年間で中古品の購入を増やしていきたいと考えている消費者はそのうちの76%にのぼる。

小売業界の幹部を対象にしたアンケート調査によると、62%の幹部が「消費者はすでに中古販売市場に参入している」と述べており、42%が「中古販売は今後5年間でビジネスの根幹を占めてくる」と回答。
さらに3人に1人が「中古販売が小売業界において当たり前になりつつある」と感じているという。

一方、消費者を対象にした調査結果によると、「古着屋などで古くなったブランド服を買いたい」と答えた人が43%。
さらに、「店頭で新品と同じようにブランドものの古着が売られていたら、古着を買いたい」と答えた人は34%だった。

消費者の「リサイクルへの移行」の動きとともに、古着の購入が、ファストファッションや新品の衣服の購入に代わって台頭しつつあり、有害な生産を避けるための選択肢の一つにもなってくる

中古市場は2030年までにファストファッションよりも2倍以上大きくなると予想されており、倹約家の5人に2人が新品ではなく古着を購入したいという。
これまで新商品を購入していた倹約家は、この1年間で平均して7着の古着を購入した。
これは5億4200万着以上の新商品が古着に置き換わったことになる。

過去10年間で、66億5000万着の衣服が中古市場を通じて再び循環され商品として再販売された。
消費者は中古品を購入することで3900億ドルを節約し、新品ではなく中古品を購入することで526億キロもの二酸化炭素が削減された

コロナウイルス感染拡大以降、消費者の価値観は変化し、中古の需要がさらに高まった。

ロックダウンにより、消費者は家に籠もらざるを得ない状況が続き、この期間は結果的に、人々が何に対してお金を払うかどうかを考える機会となった。

3人に1人は、パンデミック前よりもサステナブルなファッションの選択に関心を持っているという。
その背景としては「お金を浪費したくない」と答えた人が60%、「環境汚染への懸念」が51%だった。
また、2人に1人が商品の購入時により価値を求めるようになったという。

日本国内の古着需要も年々伸びている

株式会社小島ファッションマーケティング代表の小島 健輔さんが、「マネー現代」に書かれた記事が参考になるので。
ご紹介します。

古着ブームの再来を裏付けるデータは二つある。

ひとつはリサイクル通信が毎年、発表している市場規模で、20年の衣料・服飾品(高級ブランドを除く)リユース販売額は前年から11.1%伸びて4010億円と大台に乗った。

16年の1869億円からは2.15倍に拡大しており、「衣料・身の回り品」小売売上(商業動態統計)に占める割合も16年の1.7%から20年には4.6%に急伸し、21年は5.5%まで拡大したと推計される。

これは金額ベースの比率であり、数量ベースでは15%に迫るから、割高な新品衣料は駆逐されかねない勢いだ。

もうひとつはファッションストリートの古着店の主力たる輸入中古衣類の急増だ。

21年は11月までの累計で39.5%増と中古衣類輸入量が急増しており、このペースだと通年は8747トンと、前回ブームピークの8082トン(05年)を超えて記録を塗り替えることになる。

単価も上昇しているが11月までで877円/kgと18年頃の水準を回復しただけで、01年、02年頃のように1500円を超えるような動きではない。マニア向けのヴィンテージアメカジがブームとなった前回(02年の平均単価は1536円/kgだった)と比べれば、今回のブームはマニアという枠を超えて広範な客層に拡がっていると見るべきだろう。

つまり日本でもブームの兆しが見える

しかし小島 健輔さん曰く、前回のアメカジブーム(02〜06年)の時とは少し違い。
日本が貧しくなったのが要因の1つではないかと指摘もされています。
僕自身は古着が好きなので、このブームは大歓迎なのですが。
貧しくなったから古着ブームが来ているのではないか?と思うのは。
なんか少し悲しいですね。

しかし、「購入時に価値を持つ」「環境への配慮」「お金を浪費したくない」。
そんな意思を持つZ世代を見れば納得が行くかもね。

まとめ

本日は下記について解説しました

  • 「depop」とは?→SNSのようなフリマアプリ
  • 感覚的に購入体験が生まれる→インスタグラムみたいなUI性、コミュニティ、サスティナブルの3点
  • インスタグラムみたいなUI性→Instagramのようなおしゃれなデザイン
  • コミュニティ→「いいね」やフォロー機能など
  • サスティナブル→循環型消費への移行
  • 「depop」は日本で流行るのか?→個人的な意見は流行らない、ただ世界ではZ世代を中心に人気
  • そもそも古着市場ってどうなの?→リセール市場は右肩上がり
  • 日本国内の古着需要も年々伸びている→市場規模、輸入中古衣類の急増

あなたはもう「depop」使ってみましたか?
英語表記でわからない部分もあるかもしれませんが、かっこいいUIで直感的に操作ができますよ。

今後の古着ブームの惹きつけ役になるかもしれませんよ?
注目ですね。

本日も最後までお読み頂き誠にありがとうございます。

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